WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00229 |
HBs抗体 《凝集法》HBs5F016-1430-023-103 |
遠心
|
01 |
12週 冷蔵 |
PHA | 8 倍 未満 |
32 D013 2 免疫 |
2~4日 |
項目 コード |
検査項目 |
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00229 |
HBs抗体 《凝集法》HBs5F016-1430-023-103 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
12週 冷蔵 |
PHA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
8 倍 未満 |
32 D013 2 免疫 |
2~4日 |
備考
参考
- チャート参照:透析管理料の対象項目です。
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:肝炎ウイルス関連検査/HBs抗体半定量
- 実施料:32
- 診療報酬区分:D013 2
- 判断料区分:免疫学的検査
参考文献
吉村英理子, 他: 基礎と臨床 29, 4545, 1995.
検査項目解説
臨床的意義
B型肝炎ウイルス外被の表面抗原。HBs抗原陽性は現在のウイルスの感染を、抗体陽性は過去の感染既往を意味する。
HBs抗原はB型肝炎ウイルス(HBV)外被の表面抗原であり、核酸を含むHBV粒子に加えて、(核酸を含まない)小型球形粒子および管状粒子としても存在する。いずれにしても血中HBs抗原が陽性であることは、現在HBVに感染していることを意味する。
一般的な測定法としては疑集反応に基づくPA法(粒子疑集法)と、より検出感度に優れたCLIA法(化学発光免疫測定法)とがある。特にCLIA法の場合は検出感度が非常に高感度であるとともに、測定系の定量性が向上しており、検査結果はWHOの標準品に基づき値付けされた定量値(IU/mLあるいはmIU/mL単位)として表示される。通常はPA法でもHBs抗原を十分検出可能であるが、肝硬変・肝細胞癌のような肝疾患進行例ではHBs抗原量が比較的少ない場合があり、高感度法の選択も考慮しなければならない。また、抗原陰性化の確認を目的とする際は、CLIA法のような高感度測定系を利用することが望ましい。
HBs抗体は上述のHBV外被タンパクに対する抗体である。HBs抗体はHBVの中和抗体であるため、抗体陽性は過去の感染既往を示すとともにHBVに対する免疫が成立していることを意味する。
測定法には抗原検査と同様PA法とCLIA法があり、検出感度には2~8倍の差があるとされている。HBワクチン接種対象者の選別やワクチンに対する抗体上昇の確認はCLIA法によるのが確実である。さらに、cut-off値の10.0mIU/mLはHBVワクチンの追加接種基準とされている最小防御抗体価である。
【陽性を示す疾患】
B型肝炎
関連疾患
B16.9.1:B型肝炎 → B15-B19:ウイルス性肝炎
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.