WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
『ウイルス性肝炎』に関連する検査項目
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
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00010 |
ALT (GPT)alanine aminotransferase3B045 肝細胞の破壊に伴い血中に逸脱する酵素。AST(GOT)よりも肝に特異性が高く、肝炎の病勢指標に用いられる。 |
遠心
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01 |
3日 冷蔵 |
JSCC標準化対応法 | U/L 5~45 |
包括17 D007 3 生Ⅰ |
1~2日 |
20136 |
LD(LDH) (乳酸脱水素酵素)lactate dehydrogenase3B050 ほとんどの組織や臓器に分布する酵素。貧血、炎症、腫瘍など汎用的なスクリーニング検査として用いられる。 |
遠心
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01 |
2日 冷蔵 |
IFCC標準化対応法(UV) | U/L 124~222 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
1~2日 |
00015 |
LAP (ロイシンアミノペプチダーゼ)leucine aminopeptidase3B135 さまざまな臓器や胆汁中に広く分布する加水分解酵素。黄疸の鑑別や肝・胆道系疾患の診断、経過観察などに用いられる。 |
遠心
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01 |
4週 冷蔵 |
L-ロイシル-p-ニトロアニリド基質法 | U/L M 45~81 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
1~2日 |
00013 |
γ-GT(γ-GTP) (γ-グルタミルトランスペプチダーゼ)gamma glutamyl transpeptidase3B090 肝・胆道系障害のスクリーニングに用いられる検査。肝ミクロゾームでの薬物代謝に関与する酵素で、胆汁うっ滞や、アルコール性、薬剤性肝障害で上昇する。 |
遠心
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01 |
4週 冷蔵 |
JSCC標準化対応法 | U/L M 80 以下 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
1~2日 |
27629 |
グアナーゼguanase3B125 肝疾患のスクリーニング検査。肝炎の急性増悪期でASTやALTに先立って上昇し、より高値を保つ。 |
遠心
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01 |
冷蔵 |
酵素法 | IU/L 0.4~1.1 |
35 D007 12 生Ⅰ |
4~5日 |
00056 |
LDHアイソザイムlactate dehydrogenase isoenzymes3B055 LDH高値の際に由来臓器を推定する検査。サブユニット欠損症では特定のアイソザイムが異常低値に。 |
遠心
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01 |
4日 冷蔵 |
アガロースゲル電気泳動法 | % |
48 D007 14 生Ⅰ |
2~3日 |
00079 |
m-AST (m-GOT)(ミトコンドリア-GOT)mitochondrial-AST3B040 ミトコンドリア由来のAST。通常のASTと異なり、壊死を伴う肝細胞障害があると初めて血中で上昇する。 |
遠心
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01 |
3日 冷蔵 |
プロテアーゼ法 | IU/L 7 以下 |
49 D007 15 生Ⅰ |
2~3日 |
00042 |
リン脂質 (PL)phospholipid3F025 血中での脂質の安定化と代謝に重要な役割を果たすリポ蛋白の構成要素。肝・胆道疾患で異常値を示す。 |
遠心
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01 |
1週 冷蔵 |
酵素法 | mg/dL 150~280 |
包括15 D007 2 生Ⅰ |
1~2日 |
00270 |
総胆汁酸 (TBA) 〈血清〉bile acids3F110 肝細胞で特異的に産生されるため、肝・胆道疾患に特異的なマーカー。 |
遠心
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01 |
4週 冷蔵 |
酵素法 | μmol/L 10.0 以下 |
47 D007 13 生Ⅰ |
1~2日 |
01853 |
総胆汁酸 (TBA) 〈胆汁〉bile acids3F110 肝細胞で特異的に産生されるため、肝・胆道疾患に特異的なマーカー。 |
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02 |
4週 冷蔵 |
酵素法 | μmol/mL |
47 D007 13 生Ⅰ |
2~3日 |
01565 |
ビタミンB12 (シアノコバラミン)vitamin B123G040 欠乏により巨赤芽球性貧血をもたらす水溶性の造血ビタミン。吸収には胃から分泌される内因子といわれる蛋白が必要。 |
遠心
|
01 ↓
02 |
12週 凍 |
CLIA | pg/mL 233~914 |
140 D007 38 生Ⅰ |
2~3日 |
27813 |
サイロキシン結合グロブリン (TBG)thyroxine-binding globulin4B045 甲状腺ホルモンを輸送する役割を担う蛋白質。血中の甲状腺ホルモンの大部分がTBGと結合して存在する。 |
遠心
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01 ↓
02 |
2週 凍 |
CLEIA | μg/mL 14~31 |
包括130 D008 17 生Ⅱ |
2~5日 |
04755 |
肝細胞増殖因子 (HGF)hepatocyte growth factor4Z315 劇症肝炎患者の血中で増加し、非常に強い肝細胞増殖活性をもつ蛋白。肝炎劇症化の予知と治療開始の指標として用いられる。 |
遠心
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01 ↓ 02 |
凍 |
EIA | ng/mL 0.39 以下 |
227 D007 52 生Ⅰ |
2~8日 |
09782 |
IgG-HA抗体hepatitis A virus5F350 A型肝炎ウイルス感染の既往と病態把握のための検査。初感染の診断には IgM-HA抗体。 |
遠心
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01 |
12週 冷蔵 |
CLIA | 陰性(-) |
包括146 D013 8 免疫 |
2~3日 |
09785 |
IgM-HA抗体hepatitis A virus5F350 A型肝炎ウイルス感染の既往と病態把握のための検査。初感染の診断には IgM-HA抗体。 |
遠心
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01 |
12週 冷蔵 |
CLIA | 陰性(-) |
包括146 D013 8 免疫 |
2~3日 |
01391 |
HBs抗原HBs5F016 B型肝炎ウイルス外被の表面抗原。HBs抗原陽性は現在のウイルスの感染を、抗体陽性は過去の感染既往を意味する。 |
遠心
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01 |
12週 冷蔵 |
CLIA | IU/mL 陰性(-) |
包括88 D013 3 免疫 |
2~3日 |
26037 |
高感度HBs抗原HBs5F016 通常のHBs抗原より約10倍高感度とされる検査。de novo肝炎の診断に有用で、持続感染の再燃診断でとくに有用。 |
単独検体開栓厳禁
遠心
|
指定容器
97 |
15日 凍-20℃以下 |
CLEIA | IU/mL 陰性(-) |
包括88 D013 3 免疫 |
3~4日 |
00229 |
HBs抗体 《凝集法》HBs5F016 B型肝炎ウイルス外被の表面抗原。HBs抗原陽性は現在のウイルスの感染を、抗体陽性は過去の感染既往を意味する。 |
遠心
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01 |
12週 冷蔵 |
PHA | 8 倍 未満 |
32 D013 2 免疫 |
2~4日 |
01530 |
HBs抗体 《CLIA》HBs5F016 B型肝炎ウイルス外被の表面抗原。HBs抗原陽性は現在のウイルスの感染を、抗体陽性は過去の感染既往を意味する。 |
遠心
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01 |
12週 冷蔵 |
CLIA | mIU/mL 陰性(-) |
包括88 D013 3 免疫 |
2~3日 |
02232 |
HBe抗原HBe5F019 HBe抗原はB型肝炎ウイルスの感染性の指標。HBe抗体は病態沈静化の指標だが、変異株の場合はウイルス消失を意味しない。 |
遠心
|
01 |
12週 冷蔵 |
CLIA | 陰性(-) |
包括101 D013 4 免疫 |
2~3日 |
02235 |
HBe抗体HBe5F019 HBe抗原はB型肝炎ウイルスの感染性の指標。HBe抗体は病態沈静化の指標だが、変異株の場合はウイルス消失を意味しない。 |
遠心
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01 |
12週 冷蔵 |
CLIA | % 陰性(-) |
包括101 D013 4 免疫 |
2~3日 |
01874 |
HBc抗体 《凝集法》HBc5F018 B型肝炎ウイルスのコア蛋白に対する抗体。感染早期より出現し長期間陽性。キャリアは特に高値。IgM-HBc抗体は感染初期のみ出現。 |
遠心
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01 |
12週 冷蔵 |
PHA | 陰性(-) |
包括133 D013 6 免疫 |
3~5日 |
08141 |
HBc抗体 《CLIA》HBc5F018 B型肝炎ウイルスのコア蛋白に対する抗体。感染早期より出現し長期間陽性。キャリアは特に高値。IgM-HBc抗体は感染初期のみ出現。 |
遠心
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01 |
12週 冷蔵 |
CLIA | 陰性(-) |
包括133 D013 6 免疫 |
2~3日 |
02238 |
IgM-HBc抗体HBc5F018 B型肝炎ウイルスのコア蛋白に対する抗体。感染早期より出現し長期間陽性。キャリアは特に高値。IgM-HBc抗体は感染初期のみ出現。 |
遠心
|
01 |
12週 冷蔵 |
CLIA | 陰性(-) |
包括146 D013 8 免疫 |
2~3日 |
26995 |
HBV-DNA定量 《TaqManPCR法》hepatitis B virus5F015 血中のB型肝炎ウイルスの遺伝子量を、TaqManPCRで迅速・高感度に定量する検査。とくに治療中の再燃検出に有効。 |
単独検体開栓厳禁
遠心
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指定容器
97 |
12週 凍-20℃以下 |
ロシュ・リアルタイムPCR法 | Log IU/mL 定量結果: 1.0 未満 |
263 D023 4 微生 |
3~4日 |
02491 |
HCV抗体-Ⅱhepatitis C virus5F360 HCV感染のスクリーニングに広く用いられる検査。第一世代より感度が高く、感染後、早期に陽性となる。 |
遠心
|
01 |
12週 冷蔵 |
CLIA | 陰性(-) |
包括105 D013 5 免疫 |
2~3日 |
09788 |
HCV抗体-Ⅲhepatitis C virus5F360 第二世代のHCV抗体アッセイ系にNS5領域をプラス。スクリーニング目的での有用性は第二世代とほぼ同等。 |
遠心
|
01 |
12週 冷蔵 |
LPIA | 陰性(-) |
包括105 D013 5 免疫 |
2~3日 |
08896 |
HCVコア抗原hepatitis C virus5F360 C型肝炎ウイルス抗原を定量する検査。高感度な上、ウイルス核酸検出より安価のため、治療効果の追跡に有用。 |
遠心
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01 |
冷蔵 |
CLIA | fmol/L 3.0 未満 |
包括105 D013 5 免疫 |
2~3日 |
08937 |
HCV-RNA定量 《TaqManPCR法》hepatitis C virus5F360 PCR法を用いてHCVのRNA量を定量する検査。検出感度が高く、感染の診断やモニタリングに用いられる。 |
単独検体開栓厳禁
遠心
|
指定容器
97 |
12週 凍-20℃以下 |
ロシュ・リアルタイムRT-PCR法 | Log IU/mL 定量結果: 1.2 未満 |
424 D023 15 微生 |
3~4日 |
25576 |
IgA-HEV抗体hepatitis E virus5F370 主として獣肉の喫食で経口感染する肝炎ウイルス。不顕性が多いが、妊婦が感染すると重症化することがある。 |
遠心
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01 ↓ 02 |
凍 |
EIA | 陰性(-) |
包括210 D013 10 免疫 |
3~9日 |
01141 |
プレアルブミンtransthyretin5C010 肝臓の蛋白合成能を反映する蛋白。半減期が短いため栄養状態および肝の蛋白合成能把握に有用。 |
遠心
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01 |
4週 冷蔵 |
TIA | mg/dL 22~40 |
104 D015 12 免疫 |
2~3日 |
01168 |
α1マイクログロブリン (α1M) 〈血清〉alpha1-microglobulin5C015 肝細胞由来の低分子血漿蛋白。高値は早期より腎機能低下を、低値の場合は肝炎の重症度を反映する。尿中濃度は尿細管障害で上昇。 |
遠心
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01 |
12週 冷蔵 |
LA(ラテックス凝集比濁法) | mg/L 9.1~18.4 |
132 D015 14 免疫 |
1~2日 |
01169 |
α1マイクログロブリン (α1M) 〈尿〉alpha1-microglobulin5C015 肝細胞由来の低分子血漿蛋白。高値は早期より腎機能低下を、低値の場合は肝炎の重症度を反映する。尿中濃度は尿細管障害で上昇。 |
|
25 |
3週 冷蔵 |
LA(ラテックス凝集比濁法) | mg/L 8.3 以下 |
132 D015 14 免疫 |
2~3日 |
00248 |
トランスフェリン (Tf)transferrin5C060 主に肝臓で産生され、鉄を運搬する血漿蛋白。鉄代謝や造血機能を反映する。 |
遠心
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01 |
1週 冷蔵 |
TIA | mg/dL 190~320 |
60 D015 7 免疫 |
1~2日 |
02921 |
プロコラーゲンⅢペプチド (P-Ⅲ-P)procollagen-3-peptide5C130 コラーゲンが生成される際、プロコラーゲンから遊離するペプチド。肝炎から肝硬変への進展時に、肝臓の線維化を示す指標。 |
遠心
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01 |
冷蔵 |
IRMA(チューブ固相法) | U/mL 0.3~0.8 |
136 D007 37 生Ⅰ |
3~5日 |
00236 |
IgMIgM5A020 免疫グロブリン中、最大の分子量をもち、感染症で最も早期に増加する抗体。 |
遠心
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01 |
4週 冷蔵 |
TIA | mg/dL M 33~190 |
38 D015 4 免疫 |
1~2日 |
07595 |
T細胞系 CD4 (HIV-レセプター)CD45I070 モノクローナル抗体で検索される、ヘルパーT細胞の表面マーカー。CD4/8比は免疫活動性の指標。 |
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13 |
常温 |
フローサイトメトリー法 | 陽性細胞百分率 |
185 D016 2 免疫 |
2~3日 |
27043 |
可溶性PD-L1 (sPD-L1)soluble programmed cell death ligand-1PD-L1は腫瘍細胞に発現しており、PD-1にPD-L1が結合するとT細胞の活性および免疫機能が抑制される。 |
遠心
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01 ↓
02 |
3カ月 凍-20℃以下 |
EIA | pg/mL 60.8 以下 |