WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
02235 |
HBe抗体HBe5F019-1430-023-051 |
遠心
|
01 |
12週 冷蔵 |
CLIA | % 陰性(-) |
包括101 D013 4 免疫 |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
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02235 |
HBe抗体HBe5F019-1430-023-051 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
12週 冷蔵 |
CLIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
% 陰性(-) |
包括101 D013 4 免疫 |
2~3日 |
備考
参考
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:肝炎ウイルス関連検査/HBe抗体
- 実施料:包括101
- 診療報酬区分:D013 4
- 判断料区分:免疫学的検査
参考文献
中尾溜美子, 他: Prog. Med. 24, 2839, 2004.
検査項目解説
臨床的意義
HBe抗原はB型肝炎ウイルスの感染性の指標。HBe抗体は病態沈静化の指標だが、変異株の場合はウイルス消失を意味しない。
HBe抗原は、1970年代初頭にHBs抗原のサブタイプとして報告されたB型肝炎ウイルス(HBV)特異抗原であるが、現在では(外被タンパクではなく)ウイルスコア粒子の構成成分の一つであることが明らかになっている。血中に検出されるHbe抗原は、HBV粒子が壊れて遊離するのではなく、HBV粒子の形成過程において過剰に産生された部分が放出されたものとされていることから、その存在はHBVの活発な増殖を反映すると考えられる。
一般にHBe抗原陽性の血液は、感染性が高い。HBe抗体はHBe抗原の消失に替わって、あるいはやや遅れて血中に出現する抗体である。この場合血中ウイルス量は少なく、感染性も低い。
このようにHBe抗原・抗体の測定は血中のウイルス量や増殖状況を把握する上に有用である。また、慢性肝炎においては疾患の活動性ともよく相関することが知られている(抗原陽性例では、病態の増悪に先行して抗原の増加が認められるという)。なお、詳しい病勢の把握にはHBV-DNA定量が有用である。
ただし、HBe抗体陽性の慢性活動性肝炎や劇症肝炎患者でHBe抗原非産生性の変異ウイルスの存在が確認されており、抗体の出現が必ずしも病態の沈静化やウイルスの消失を意味しない例があることに留意したい。この場合はHBVプレコア/コアプロモーター変異検出が有用である。
【陽性を示す疾患】
B型肝炎
関連疾患
B16.9.1:B型肝炎 → B15-B19:ウイルス性肝炎
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.