WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00879 |
パルボウイルスB19-DNA同定parvovirus B195F011-1440-023-851 |
単独検体開栓厳禁
遠心
|
指定容器 97 |
凍-20℃以下 |
PCR法 | 検出せず |
5~7日 |
項目 コード |
検査項目 |
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00879 |
パルボウイルスB19-DNA同定parvovirus B195F011-1440-023-851 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
単独検体開栓厳禁
遠心
|
指定容器 97 |
凍-20℃以下 |
PCR法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
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検出せず |
5~7日 |
備考
検体
- 必ず遺伝子検査の専用検体としてご提出ください(同一検体で病原体核酸検査以外の項目との重複依頼は避けてください)。
- コンタミネーション防止などのため、検体採取後は容器を開栓しないでください。
- チャート参照:血清を用いた遺伝子増幅検査の留意点
チャート

容器
参考文献
布上 董: 臨床検査 37, 164, 1993.
検査項目解説
臨床的意義
伝染性紅斑(リンゴ病)の原因ウイルス。春に流行し妊婦では流産や胎児水腫の原因になる。
パルボウイルスB19(parvovirus B19)は20nmの小型のウイルスで、その名前はラテン語の小さいを意味するparvusに由来する。伝染性紅斑(erythema infectiosum)の原因ウイルスであり、頬が発疹でびまん性に赤くなることから一般にリンゴ病と呼ばれている。
経口または呼吸器系の分泌物による飛沫感染により伝播すると考えられており、輸血や血液製剤による感染経路も推測されている。本ウイルスの宿主はヒト赤芽球系細胞で、ヒト以外には感染しない。通常は一過性感染であるが、免疫能が低下した患者では、活動性の持続感染を起こすことがある。本邦では小児の30%、成人の60%程度が不顕性感染を受けているとされる。
リンゴ病は、春に学童を主体に流行がみられ、感冒様症状のあと、顔に紅斑が出現し、続いて網目状の赤い発疹が体幹部および四肢に出現する。なお、頬に紅斑が出現する頃には既に感染性はないとされる。重症化することは稀であるが、妊婦の場合、胎盤を介して胎児に感染し流産や胎児水腫を起こすことがある。特に妊娠13週~16週に感染するとその傾向が高い。
診断は臨床症状の他に血清抗体価およびウイルスDNAの証明により行なわれる。IgM抗体価は感染後7日~10日で上昇し始め、この頃にはウイルス血症を起こしているため血清中でのウイルスDNAの同定も有用である。IgG抗体は感染後2週間目頃より現れ始め、かなり長期間陽性を保つ。ウイルスDNAは、通常の経過では罹患後3週間目頃まで検出される。なお、健康保険の適用は、IgM抗体の測定でのみ認められている。
【陽性を示す疾患】
パルボウイルス感染症
関連疾患
B34.3.1:パルボウイルス感染症 → B25-B34:その他のウイルス性疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.