WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
08235 |
HPV-DNA同定 [低リスク型]《ハイブリッドキャプチャー法》human papilloma virus-low risk type5F102-1440-085-842 |
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指定容器
61 |
3週 冷蔵 |
ハイブリッドキャプチャー法 | 陰性(-) |
2~8日 |
項目 コード |
検査項目 |
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08235 |
HPV-DNA同定 [低リスク型]《ハイブリッドキャプチャー法》human papilloma virus-low risk type5F102-1440-085-842 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
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指定容器
61 |
3週 冷蔵 |
ハイブリッドキャプチャー法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
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陰性(-) |
2~8日 |
備考
項目
- 6,11,42,43および44型の“低リスク型”HPVを検出します(型別判定はできません)。
容器
検査項目解説
臨床的意義
尖圭コンジローマ、子宮頸部癌と関連深いパピローマ・ウイルスのDNA診断。ウイルス型により低リスク型群と中・高リスク型群に分けて有無が判別される。
性行為感染症(STD)起因ウイルスの一つ、ヒト・パピローマ・ウイルス(HPV) 感染を、DNAの同定により判定する検査である。HPVは尖圭コンジローマ、子宮頸部癌などの一因とされるウイルスであるが、DNA型により病原性の程度が異なるため、本検査では低リスク型群と中・高リスク型群に分けて判定が行われる。
HPVは、皮膚や生殖器粘膜における尖圭コンジローマ、子宮頸部癌・外陰癌の発生に関与することで知られるパポーバウイルス科のDNAウイルスである。
HPVについてはゲノムの相同性の程度によって70種類以上の型が同定されているが、組織より分離されるHPVの型と病変の間には密接な関連がある。すなわち、尖圭コンジローマのような比較的良性な腫瘤性病変を惹起する低リスク型と、癌組織に高率に検出され病変の悪性化に関与する中あるいは高リスク型の二群に大別 される。したがって、HPV感染の診断に際しては単にウイルスの存在のみならず、それが両群のいずれであるかの鑑別が重要とされる。
本検査では、低リスク型は、6,11,42,43および44型を、中・高リスク型では、16,18,31,33,35,39,45,51,52,56,58,59および68型のいずれかのHPVが存在した場合に検出される。これらの存在が直ちに悪性度を示すものではないが、中・高リスク型が検出された場合は、将来悪性化しやすいことを示唆しており、細胞診やコルポスコピーなども含めたより厳重なfollow upが望まれる。また、皮膚科領域のBowen病とその類縁疾患では39、52型が関与しているとされる。
なお、測定結果はindex値で表記され、ウイルス濃度と測定値は必ずしも相関するとは限らない。
【陽性を示す疾患】
ヒトパピローマウイルス感染症
関連疾患
B07.2:ヒトパピローマウイルス感染症 → B00-B09:皮膚粘膜系のウイルス感染症
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.