WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
02687 |
エンテロウイルス/ライノウイルス RNA同定 |
単独検体開栓厳禁
遠心
または
|
指定容器 97
指定容器 55 |
凍-20℃以下
凍-20℃以下 |
nested RT-PCR法 | 検出せず |
5~10日 |
項目 コード |
検査項目 |
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02687 |
エンテロウイルス/ライノウイルス RNA同定 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
単独検体開栓厳禁
遠心
または
|
指定容器 97
指定容器 55 |
凍-20℃以下
凍-20℃以下 |
nested RT-PCR法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
検出せず |
5~10日 |
備考
依頼
- 遺伝子系統解析をご依頼の場合は、RNA同定も同時にご依頼ください。
検体
- 必ず遺伝子検査の専用検体としてご提出ください(同一検体で病原体核酸検査以外の項目との重複依頼は避けてください)。
- コンタミネーション防止などのため、検体採取後は容器を開栓しないでください。
- 糞便(0.5g)、患部病巣、鼻汁、咽頭ぬぐい液、結膜ぬぐい液、臨床分離株なども検査可。
報告
- 血清型判定が困難な型については、群別(エンテロウイルス:A~D群、ライノウイルス:A・B群)までご報告します。また、ウイルスRNAが検出されない場合、遺伝子系統解析は実施しません。
容器
参考文献
Hosoya, M. et al.: Pediatrics 107, E12, 2001.
Ishiko, H. et al.: J. Infect. Dis. 185, 744, 2002.
Ishiko, H. et al.: Intervirol. 45, 136, 2002.
検査項目解説
臨床的意義
腸管ウイルスとも呼ばれるエンテロウイルスのRNAを同定する検査。
エンテロウイルスは腸管ウイルスとも呼ばれ腸管で増殖するウイルスの総称で60を超える型が存在しピコルナウイルス科に属している。夏季に起こる代表的な疾患が手足口病とヘルパンギーナであり、年ごとに流行する型が異なる。
乳幼児に多発する手足口病は手、足、口に特徴的な水泡性の発疹が生じ、ヘルパンギーナは発熱と口腔粘膜の水疱性の発疹を主訴とした急性のウイルス性咽頭炎である。またウイルスが中枢神経に進入することにより無菌性髄膜炎を引き起こし、まれに分娩時の母子感染により重度の播種性新生児感染症を引き起こすこともある。
一方、ライノウイルスはいわゆる風邪の原因としての代表的なウイルスであり、風邪の30%から50%で原因ウイルスになっているといわれている。一年を通じて発症するが特に春と秋に流行がみられる。33℃で増殖する性質を持つため鼻や咽頭といった上気道に感染し炎症を起こす。咳などの症状が持続する場合は気管支炎や肺炎に進行する可能性があり注意を要す。
治療薬はなく対症療法が中心となる。
【陽性を示す疾患】
エンテロウイルス感染症
関連疾患
B34.1.2:エンテロウイルス感染症 → B25-B34:その他のウイルス性疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.