WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
09794 |
HPV-DNA同定(LBC) [中~高リスク型]《ハイブリッドキャプチャー法》human papilloma virus-high risk type5F101-1440-076-842 5F101-1440-076-842 |
または
|
指定容器
81
指定容器
82 |
12週 冷蔵
4週 冷蔵 |
ハイブリッドキャプチャー法 | 陰性(-) |
350 D023 10 微生 |
3~4日 |
項目 コード |
検査項目 |
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09794 |
HPV-DNA同定(LBC) [中~高リスク型]《ハイブリッドキャプチャー法》human papilloma virus-high risk type5F101-1440-076-842 5F101-1440-076-842 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
または
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指定容器
81
指定容器
82 |
12週 冷蔵
4週 冷蔵 |
ハイブリッドキャプチャー法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
陰性(-) |
350 D023 10 微生 |
3~4日 |
備考
項目
- HPVとして、16,18,31,33,35,39,45,51,52,56,58,59および68型の“中~高リスク型”HPVを検出します(型別判定はできません)。
依頼
- 依頼書に液状細胞診採取容器の商品名をご記入ください。
検体
- チャート参照:LBC検体提出における注意事項
検体2
- ※SurePathを使用する場合、細胞の分離操作後、精製水に懸濁した細胞1.0mL中、標本作成に0.2mLを使用した残りの細胞懸濁液0.8mLに新しいSurePath溶液を2.0mL加え2.8mLとしたものを検体として使用します(SurePathバイアル中に残った2mLを検体として使用することもできます)。
診療報酬
- 保険名称:微生物核酸同定・定量検査/HPV核酸検出
- 実施料:350
- 診療報酬区分:D023 10
- 判断料区分:微生物学的検査
細胞診の結果、ベセスダ分類がASC-US(意義不明異型扁平上皮)と判定された患者または過去に子宮頚部(腟部)切除術、子宮頸部摘出術(腟部切断術を含む。)もしくは子宮頸部異形成上皮または上皮内癌レーザー照射治療を行った患者に対して行った場合に限り算定できます。
過去に子宮頸部円錐切除又はレーザー照射治療を行った患者以外の患者については、細胞診と同時にHPV検査を実施した場合は算定できません。
算定に当たっては、厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等への届出が必要です。
「HPV核酸検出」と「HPV核酸検出(簡易ジェノタイプ判定)」を併せて実施した場合は主たるもの1つに限り算定できます。
チャート

容器
検査項目解説
臨床的意義
尖圭コンジローマ、子宮頸部癌と関連深いパピローマ・ウイルスのDNA診断。ウイルス型により低リスク型群と中・高リスク型群に分けて有無が判別される。
性行為感染症(STD)起因ウイルスの一つ、ヒト・パピローマ・ウイルス(HPV) 感染を、DNAの同定により判定する検査である。HPVは尖圭コンジローマ、子宮頸部癌などの一因とされるウイルスであるが、DNA型により病原性の程度が異なるため、本検査では低リスク型群と中・高リスク型群の分別が行われる。
HPVは、皮膚や生殖器粘膜における尖圭コンジローマ、子宮頸部癌・外陰癌の発生に関与することで知られるパポーバウイルス科のDNAウイルスである。
HPVについてはゲノムの相同性の程度によって70種類以上の型が同定されているが、組織より分離されるHPVの型と病変の間には密接な関連がある。すなわち、尖圭コンジローマのような比較的良性な腫瘤性病変を惹起する低リスク型と、癌組織に高率に検出され病変の悪性化に関与する中あるいは高リスク型の二群に大別 される。したがって、HPV感染の診断に際しては単にウイルスの存在のみならず、それが両群のいずれであるかの鑑別が重要とされる。
低リスク・中~高リスクの分別検査では、低リスク型は、6,11,42,43,および44型を、中・高リスク型では、16,18,31,33,35,39,45,51,52,56,58,59および68型のいずれかのHPVが存在した場合に検出される。これらの存在が直ちに悪性度を示すものではないが、中・高リスク型が検出された場合は、将来悪性化しやすいことを示唆しており、細胞診やコルポスコピーなども含めたより厳重なfollow upが望まれる。また、皮膚科領域のBowen病とその類縁疾患では39、52型が関与しているとされる。
【陽性を示す疾患】
ヒトパピローマウイルス感染症
関連疾患
B07.2:ヒトパピローマウイルス感染症 → B00-B09:皮膚粘膜系のウイルス感染症
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.