WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00942 |
尿中Ⅳ型コラーゲンtype 4 collagen5C134-0000-006-023 |
|
指定容器
75 |
4週 冷蔵凍結不可 |
EIA | μg/g・Cr 早朝1番尿 |
184 D001 15 尿便 |
3~9日 |
項目 コード |
検査項目 |
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00942 |
尿中Ⅳ型コラーゲンtype 4 collagen5C134-0000-006-023 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
|
指定容器
75 |
4週 冷蔵凍結不可 |
EIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
μg/g・Cr 早朝1番尿 |
184 D001 15 尿便 |
3~9日 |
備考
検体
- 必ず安静就寝後の起床時に採取した尿を専用容器にてご提出ください。
診療報酬
- 保険名称:尿中特殊物質定性定量検査/Ⅳ型コラーゲン(尿)
- 実施料:184
- 診療報酬区分:D001 15
- 判断料区分:尿・糞便等検査
「尿中トランスフェリン」、「尿中アルブミン」、「尿中Ⅳ型コラーゲン」は、糖尿病患者または糖尿病性早期腎症患者であって微量アルブミン尿を疑うもの(糖尿病性腎症第1期または第2期のものに限る)に対して行った場合に、3月に1回に限り主たるもののみ算定できます。
参考文献
東野 勲, 他: Lab. Clin. Pract. 19, 8, 2001.
検査項目解説
臨床的意義
腎糸球体基底膜に分布している細胞外マトリックスの構成成分。糖尿病性腎症で糸球体障害にともない早期から尿中に出現。
Ⅳ型コラーゲンは生体の細胞外マトリックスの構成成分であり、腎では主として糸球体基底膜に分布している。
糖尿病の主要な合併症の一つである糖尿病性腎症を来すと、糸球体には基底膜の肥厚とメサンギウム領域の拡大が特徴的に認められる。この現象はⅣ型コラーゲンを主体とする細胞外マトリックスの増加に起因するとされ、実際、糖尿病患者の腎糸球体や尿細管の基底膜でⅣ型コラーゲンの増加が報告されている。
このため尿中アルブミンやトランスフェリンなどの血中由来タンパクが糸球体の透過性異常を反映するのに対し、尿中Ⅳ型コラーゲンは、糸球体組織より直接脱落したものであるため、糸球体の傷害自体を反映する指標と考えることができる。
糖尿病性腎症において尿中Ⅳ型コラーゲンは、尿中アルブミン値が正常域を示す腎症前期(第一期)においても上昇し、40~50%の陽性率を示す。したがって、本症におけるより早期の診断ならびに病態の進行予知に有用である。
なお、尿中Ⅳ型コラーゲンは、数時間の検体保存で生じる尿沈殿成分中に取り込まれる性質がある。このため、沈殿溶解剤を充填した専用採尿容器を使用しないと見かけ上低値となる可能性がある。
【高値を示す疾患】
糖尿病性腎症
関連疾患
E14.2.3:糖尿病性腎症 → E10-E14:糖尿病
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.