WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00252 |
免疫電気泳動 (免疫固定法によるM蛋白同定)immunoelectrophoresis (anti-human whole serum)5A135-0000-023-086 |
遠心
|
01 |
冷蔵 |
免疫固定電気泳動法 (IFE法) | 検出せず |
218 D015 24 免疫 |
3~5日 |
項目 コード |
検査項目 |
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00252 |
免疫電気泳動 (免疫固定法によるM蛋白同定)immunoelectrophoresis (anti-human whole serum)5A135-0000-023-086 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
冷蔵 |
免疫固定電気泳動法 (IFE法) |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
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検出せず |
218 D015 24 免疫 |
3~5日 |
備考
報告
- 検査結果は「検出せず」または「M蛋白を検出」とご報告します(「M蛋白を検出」の場合、そのM蛋白の種類も併せてご報告します)。
診療報酬
- 保険名称:血漿蛋白免疫学的検査/免疫電気泳動法(特異抗血清)
- 実施料:218
- 診療報酬区分:D015 24
- 判断料区分:免疫学的検査
同一検体につき一回に限り算定できます。
「免疫電気泳動(抗ヒト全血清)」および「免疫電気泳動(免疫固定法)」を併せて行った場合は、主たるもののみ算定できます。
検査項目解説
臨床的意義
M蛋白の有無とクラス判定を行うほか、蛋白分画では同定できない主要な蛋白の増減を半定量的に分析できる検査。
蛋白分画像で異常所見が得られた場合に、抗血清を用いて主なタンパクの増減、性状をまとめて調べる検査である。
抗ヒト全血清を用いるIEPでは、プレアルブミン,アルブミン,α1アンチトリプシン,α2マクログロブリン,ヘモペキシン,β1C/β1Aグロブリン,トランスフェリン,免疫グロブリンなど30種類近くの血清タンパクが免疫沈降線として肉眼的に観察できる。それぞれの免疫沈降線の性状により、各タンパク成分の変動が推定できる。特にM-蛋白血症、血清蛋白欠乏症などの診断に有用である。
次に、免疫固定法を用いるM蛋白同定は、免疫グロブリンの特定クローンの増加がみられるM-蛋白血症において、そのクラス(IgG、IgA、IgM、IgD、IgE)やタイプ(κ、λ)の型別判定に用いられる。また、各血清タンパク成分の変動は、病態によって欠損や増減などの異常パターンを示し、疾患の診断および病態把握に役立つ。
尿の場合は濃縮して泳動され(通常50倍)、ベンスジョーンズ蛋白やM-蛋白の有無が調べられる。また、糸球体や尿細管障害の検索のため、漏出タンパクの種類が調べられる。尿細管や軽度の糸球体障害ではアルブミン、トランスフェリンなど分子量の比較的小さいタンパクが出現するが、高度障害ではタンパクの量も種類も増加し、IgGなど分子量の大きいタンパクも混ざるようになる。
本法は沈降線の大きさで量が多いか少ないかがある程度推定できる半定量的測定法である。特定のタンパクの増減が疑われた場合は直接そのタンパクを定量する方が正確である。また、本法による病態判定は多岐にわたるため、日本臨床検査医学会認定の専門医による判定が望ましい。
【異常を示す疾患】
原発性マクログロブリン血症,多発性骨髄腫,アミロイドーシス,異常蛋白血症,代謝障害
関連疾患
C88.0.1:原発性マクログロブリン血症 → C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
C90.0.5:多発性骨髄腫 → C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
E85.9.1:アミロイドーシス → E70-E90:代謝疾患
E88.0.7:異常蛋白血症 → E70-E90:代謝疾患
E88.9.2:代謝障害 → E70-E90:代謝疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.