WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

45564

曜日指定

FLT3-ITD変異解析FLT3 (fms related tyrosine kinase 3)

8C071-9936-019-851

8C071-9936-046-851

開栓厳禁

EDTA加血液
3

または

 

骨髄液
1

 

13

 

指定容器 

22

 

冷蔵

 

 

冷蔵

PCR法

検出せず

2100

D006-2

遺染

4~10日

項目
コード
検査項目

45564

曜日指定

FLT3-ITD変異解析FLT3 (fms related tyrosine kinase 3)

8C071-9936-019-851

8C071-9936-046-851

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

開栓厳禁

EDTA加血液
3

または

 

骨髄液
1

 

13

 

指定容器 

22

 

冷蔵

 

 

冷蔵

PCR法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

検出せず

2100

D006-2

遺染

4~10日

備考

項目

  • 受付曜日:月~金曜日(休日とその前日は受付不可)

依頼

  • 『遺伝子検査依頼書』をご利用ください。

検体

  • コンタミネーション防止などのため、検体採取後は容器を開栓しないでください。

「遺伝子関連検査」分野共通の特記事項

  • [お願い]「遺伝子解析検査のご依頼について」(チャート参照)をご確認ください。
    [ご参考]「主な腫瘍関連遺伝子記号と別称」(チャート参照)、 「弊社の倫理指針」(チャート参照)を掲載しています。

「白血病関連遺伝子」中分類共通の特記事項

  • [ご参考]「造血器腫瘍の疾患別関連項目(FISH法,PCR法,他)と染色体異常」(チャート参照)を掲載しています。

診療報酬

  • 保険名称:造血器腫瘍遺伝子検査
  • 実施料:2100
  • 診療報酬区分:D006-2
  • 判断料区分:遺伝子関連・染色体検査

造血器腫瘍遺伝子検査は検体検査管理加算(Ⅱ)、(Ⅲ)または(Ⅳ)を届け出た医療機関において行われた場合に算定が可能です。外注検査での算定(D006-2)は各自治体により判断が異なっており、算定の可否については審査機関などにご確認ください。

容器

容器番号13:血液学容器

  • 採取量: 2mL・3mL・4mL
  • 添加剤: EDTA-2K
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: 末梢血液一般検査,血液像,血液型,直接クームス試験,遺伝子検査,その他

容器番号22:骨髄液保存容器

  • 採取量: 下記の通り
  • 添加剤: 保存液 2mL(RPMI1640, 子牛血清)
  • 保管方法:冷蔵/凍結
  • 有効期間:外袋表示
  • 主な検査項目: 染色体検査(採取量0.5mL),遺伝子検査(各検査項目の要項に記載)

参考文献

清井 仁: 日本臨牀 72, (6), 1035, 2014.
堀口早苗, 他: 医学検査 56, (5), 785, 2007.

検査項目解説

臨床的意義

FLT3(FMS-like tyrosine kinase 3)は主に幼若造血細胞表面に発現する受容体型チロシンキナーゼの一種で、血液細胞の分化・増殖および造血幹細胞の自己複製に重要な役割を果たしている。

 FLT3(FMS-like tyrosine kinase 3)は主に幼若造血細胞表面に発現する受容体型チロシンキナーゼの一種で、血液細胞の分化・増殖および造血幹細胞の自己複製に重要な役割を果たしている。

 その遺伝子は染色体13q12に位置するが、急性骨髄性白血病(AML)や骨髄異形成症候群(MDS)患者において特異的に変異が見出されており、遺伝子変異に伴うFLT3キナーゼの恒常的活性化が腫瘍化の進行に関与すると考えられている。

 FLT3遺伝子変異はAMLの約30%、MDSでは病態の進行に伴い数%程度に認められる。その多くは、FLT3遺伝子の傍膜貫通(jaxtamembrane:JM)領域の一部が重複して繰り返されるITD(internal tandem duplication)と呼ばれる変異である。

 特に、成人AMLにおいてFLT3-ITDは最も高頻度な変異であるとともに、独立した予後不良因子であることが明らかになり、『造血器・リンパ系腫瘍のWHO分類』や日本血液学会『造血器腫瘍診療ガイドライン』に注目すべき新たな疾患単位として記載された。

 このようにFLT3-ITD変異はAMLの病型分類上必須の検索対象となりつつあり、並行してFLT3を分子標的とした治療薬の研究開発も進められているところである。

 また、FLT3-ITD変異が検出された症例の多くは他の既知の融合遺伝子変異を持たないことから、治療後の微小残存病変(MRD)モニタリングへの応用も期待される。

【陽性を示す疾患】

急性骨髄性白血病骨髄異形成症候群

関連疾患

C92.0.3:急性骨髄性白血病 C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
D46:骨髄異形成症候群 D37-D48:その他の腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

フリーワード検索

複数ワードはスペース区切り:
ページトップへ

記載内容について