WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01403 |
Qバンド分染法[先天異常染色体検査]chromosome (congenital)8B200-0000-019-404 |
開栓厳禁
|
10 |
冷蔵 |
分染法404 | 2553+397 D006-5 2 遺染 |
14~21日 |
項目 コード |
検査項目 |
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01403 |
Qバンド分染法[先天異常染色体検査]chromosome (congenital)8B200-0000-019-404 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
開栓厳禁
|
10 |
冷蔵 |
分染法404 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
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2553+397 D006-5 2 遺染 |
14~21日 |
備考
項目
- 受付曜日:月~金曜日(休日は受付不可)
- 検査に当たり、被検者へ十分な説明を行ってください。被検者ご自身の承諾が文書で得られた場合にのみ、検査を受託します。依頼書の被検者名はプライバシー保護のため、匿名化をお願いします。また、検査前後の被検者への十分なカウンセリングを併せてお願いします。
- 最初にGバンド分染法を実施し、より詳細な解析を必要とする場合にQバンド、Rバンド、Cバンド、高精度分染法をご依頼ください。
- 「全サブテロメア領域解析」と同時に依頼された場合は、「全サブテロメア領域解析」の結果判定後にご報告します。
依頼
- 『遺伝学的検査依頼書【先天異常 染色体検査】』をご利用ください。
検体
- コンタミネーション防止などのため、検体採取後は容器を開栓しないでください。
日数
- 判定に当たり精査が必要な場合、さらに10日前後報告日数が延長となります。
「染色体検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]提出検体は冷常温(4~20℃)で保存してください(ただし、肺がんALK、悪性中皮腫CDKN2A(p16)欠失解析は常温)。また、その他の材料でご提出の場合には、記載の所要日数以内にご報告できない場合がありますのでご了承ください。
[お願い]「染色体検査のご依頼について」(チャート参照)をご確認ください。
診療報酬
- 保険名称:染色体検査(全ての費用を含む。)/その他の場合+分染法加算
- 実施料:2553+397
- 診療報酬区分:D006-5 2
- 判断料区分:遺伝子関連・染色体検査
分染法で実施しますので、所定点数の加算ができます。
参考文献
福島義光, 井上信男: 臨床検査 28, 759, 1984.
寺島 寛: 病理形態検査(臨床検査技術全書8), 456, 医学書院, 東京, 1978.
検査項目解説
臨床的意義
蛍光色素キナクリンによる染色体の検査法。特にY染色体の構造異常・変異に関する分析に有用。
Qバンド分染法は、アクリジン系の蛍光色素キナクリンマスタード(Quinaqcrine mustard)、またはキナクリン二塩化水素(Quinacrine dihydrochloride)で染色の結果生じる染色体のバンドパターンを、蛍光顕微鏡で観察する検査法である。検体は患者から採取したリンパ球の分裂中期細胞である。Qバンド分染法は蛍光色素を用いるため、時間とともに退色が避けられず、Gバンドのような標本の長期保存はできない。しかし、特定の部分を集中的に観察するには、Gバンドより優れた分析法である。
本分染法では、染色体DNAのAT含量の多い部位がQバンドとして染め出され、蛍光を発しない暗いバンドはGC含量の多い部位といわれている。また、本染色法では異型性がみられ、染色体の特定の部位に強い蛍光が認められる。特にY染色体長腕部が強く染色されるため、Y染色体についての数的異常や構造異常の解析に有用な情報が得られる。
また、3、4番染色体の動原体領域と端部着糸型染色体のサテライトにおいて、Qバンド分染法で観察される多型は、遺伝的マーカーとして有用とされる。
【異常を示す疾患】
染色体異常
関連疾患
Q99.9.2:染色体異常 → Q90-Q99:先天性疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.