WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
50018 |
胃癌HER2/neu 《FISH法》ERBB2 (erb-b2 receptor tyrosine kinase 2)8C053-9941-075-841 8C053-9941-075-841 |
または
|
20
|
常温
常温 |
FISH法 | 2700 N005 1 病理 |
9~13日 |
項目 コード |
検査項目 |
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50018 |
胃癌HER2/neu 《FISH法》ERBB2 (erb-b2 receptor tyrosine kinase 2)8C053-9941-075-841 8C053-9941-075-841 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
または
|
20
|
常温
常温 |
FISH法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
2700 N005 1 病理 |
9~13日 |
備考
診療報酬
- 保険名称:HER2遺伝子標本作製/単独の場合
- 実施料:2700
- 診療報酬区分:N005 1
- 判断料区分:病理学的検査料
抗HER2ヒト化モノクローナル抗体抗悪性腫瘍剤の投与の適応を判断するために遺伝子増幅標本作製を行った場合に、当該抗悪性腫瘍剤の投与方針の決定までの間に1回を限度として算定できます。
HER2タンパクの免疫染色(免疫抗体法)病理組織標本作製を併せて行った場合には、3050点を算定できます。
チャート

参考文献
Bang, Y. J. et al.: Lancet 376, (9742), 687, 2010.
検査項目解説
臨床的意義
抗HER2ヒト化モノクローナル抗体であるの適応を判別する検査である。
HER2/neu遺伝子は、乳癌や胃癌などで高頻度に増殖や過剰発現が認められるがん遺伝子である。
HER2タンパク質は、乳癌や胃癌にみられる糖タンパクで、このタンパク質が過剰発現している乳癌や胃癌は、予後が不良であることが知られている。また、HER2タンパク過剰発現は、胃癌患者の約20%にみられ、分子標的薬であるトラスツズマブ(商品名:ハーセプチン(R))を用いた治療を選択できるため、HER2タンパク過剰発現や遺伝子増幅を判定することは重要である。また、ハーセプチン(R)を用いた治療を行うことにより、生存期間が延長することが期待されている。
本検査は、抗HER2ヒト化モノクローナル抗体であるハーセプチン(R)の適応を判別する検査である。
HER2タンパク過剰発現や遺伝子増幅を判別する検査法としてIHC法とFISH法がある。IHC法は、胃癌細胞の膜に存在するHER2受容体をターゲットとした免疫染色法を用いて行う検査である。FISH法は、胃癌細胞のHER2の遺伝子増幅を検出する検査である。
分子標的薬であるハーセプチン(R)治療を選択するにあたり行う検査として、胃癌のHER2過剰発現の不均一性は約20~80%と高いことから、IHC法を先行実施し、IHC法において2+の陽性と判定された場合に、FISH法を用いることが推奨されている。
【陽性を示す疾患】
胃癌
関連疾患
C16.9.8:胃癌 → C15-C26:消化器腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.