WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
50095 |
PD-L1(SP142) 《IHC法》 肺癌PD-L1 protein (clone SP142)5D599-0000-075-666 |
|
20 |
常温 |
免疫組織化学染色 | 2700 N005-3 病理 |
6~10日 |
項目 コード |
検査項目 |
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50095 |
PD-L1(SP142) 《IHC法》 肺癌PD-L1 protein (clone SP142)5D599-0000-075-666 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
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20 |
常温 |
免疫組織化学染色 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
2700 N005-3 病理 |
6~10日 |
備考
項目
- アテゾリズマブの投与を行うための補助を目的とします。
依頼
- PD-L1《IHC》検査をご依頼の場合は、『病理組織(特殊染色・免疫染色)依頼書』をご使用ください。
検体
- スライドは剥離防止コートスライドガラスをご使用ください。組織標本の固定は10%中性緩衝ホルマリンが推奨されています。
スライド枚数については、再検査用の検体も含んでいます。 - 推奨固定時間:6~72時間。
日数
- 所要日数に再検査の日数は含まれません。また、パラフィンブロックでご依頼の場合は別途日数がかかる場合があります。
「病理学検査」分野共通の特記事項
- [お願い]「病理組織・細胞診検査のご依頼について」(チャート参照)をご確認ください。
診療報酬
- 保険名称:PD-L1タンパク免疫染色(免疫抗体法)病理組織標本作製
- 実施料:2700
- 診療報酬区分:N005-3
- 判断料区分:病理学的検査料
抗PD-1抗体抗悪性腫瘍剤または抗PD-L1抗体抗悪性腫瘍剤の投与の適応を判断することを目的として行った場合に、当該抗悪性腫瘍剤の投与方針の決定までの間に1回を限度として算定できます。
検査項目解説
臨床的意義
非小細胞肺癌患者に対して、アテゾリズマブ(商品名:テセントリクR)の適応を判定するための補助検査である。
PD-1は、T細胞の細胞表面に存在するタンパク質である。標的細胞の表面上にPD-L1が存在するとT細胞上のPD-1と結合し、PD-1を活性化させることによって、T細胞の標的細胞への攻撃が抑制される。このメカニズムにより、通常は、自己非自己を判別することで自己への攻撃を防いでいる。しかし、がん細胞においてもこのPD-1/PD-L1システムを用いて、T細胞の攻撃を退けていることが判明した。そこでPD-L1の結合を阻害し、がん細胞に対するT細胞の攻撃性を活性化させることで、抗腫瘍効果をあらわす分子標的薬が開発された。
本検査は、非小細胞肺癌患者のPD-L1のSP142抗体の発現を調べることで、免疫チェックポイント阻害剤であるアテゾリズマブ(商品名:テセントリク(R))の適応を判定するための補助検査である。
【陽性を示す疾患】
非小細胞肺癌
関連疾患
C34.9.26:非小細胞肺癌 → C30-C39:呼吸器腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.