WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
15070 |
チミジンキナーゼ活性 (TK)[酵素]deoxythymidine kinase2C105-0000-023-051 |
遠心
|
01 |
2週 冷蔵 |
CLIA | U/L 7.5 以下 |
233 D005 12 血液 |
2~5日 |
項目 コード |
検査項目 |
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15070 |
チミジンキナーゼ活性 (TK)[酵素]deoxythymidine kinase2C105-0000-023-051 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
2週 冷蔵 |
CLIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
U/L 7.5 以下 |
233 D005 12 血液 |
2~5日 |
診療報酬
- 保険名称:血液形態・機能検査/デオキシチミジンキナーゼ(TK)活性
- 実施料:233
- 診療報酬区分:D005 12
- 判断料区分:血液学的検査
造血器腫瘍の診断または治療効果判定のために行った場合に算定できます。
検査項目解説
臨床的意義
DNAの合成酵素で、細胞分裂の活発さの指標。血液系の悪性腫瘍や、ウイルス感染症で高値。
チミジンキナーゼ(TK)活性は、DNA合成においてサルベージ経路に作用する酵素である。すなわち、デオキシヌクレオチド生合成の再利用系に働く酵素で、チミジンがDNA代謝に組み込まれる際、チミジンの1リン酸エステルへの変換を触媒するDNA合成酵素である。
TK活性は、細胞の分裂増殖がどの程度活発であるかの指標となっている。前述のようにDNA合成に関与する酵素であるため、TK活性は細胞分裂増殖が亢進する疾患において高値となる。ゆえに、悪性増殖性疾患、特に白血病や多発性骨髄腫など血液系悪性腫瘍の病勢判定に有用である。すなわち、急性非リンパ球性白血病(ANLL)、非ホジキンリンパ腫(NHL)、成人T細胞性白血病(ATL)、慢性骨髄性白血病(CML)などで高値を示す。なかでもNHLでは悪性度が高いほど高値となり、治療前のTK活性が10U/L以上のグループは、10U/L未満のグループより予後不良とされている。さらにCMLにおいては、慢性期には軽度高値であるが、急性転化時には著しい高値をとるという報告もある。
【高値を示す疾患】
風疹,サイトメガロウイルス感染症,EBウイルス感染症,リンパ腫,多発性骨髄腫,白血病
関連疾患
B06.9.1:風疹 → B00-B09:皮膚粘膜系のウイルス感染症
B25.9.1:サイトメガロウイルス感染症 → B25-B34:その他のウイルス性疾患
B33.8.1:EBウイルス感染症 → B25-B34:その他のウイルス性疾患
C85.9.1:リンパ腫 → C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
C90.0.5:多発性骨髄腫 → C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
C95.9.1:白血病 → C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.