WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00079 |
m-AST (m-GOT)(ミトコンドリア-GOT)mitochondrial-AST3B040-0000-023-272 |
遠心
|
01 |
3日 冷蔵 |
プロテアーゼ法 | IU/L 7 以下 |
49 D007 15 生Ⅰ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
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00079 |
m-AST (m-GOT)(ミトコンドリア-GOT)mitochondrial-AST3B040-0000-023-272 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
3日 冷蔵 |
プロテアーゼ法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
IU/L 7 以下 |
49 D007 15 生Ⅰ |
2~3日 |
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/ASTアイソザイム
- 実施料:49
- 診療報酬区分:D007 15
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
参考文献
岡部紘明: 医学のあゆみ 146, 517, 1988.
検査項目解説
臨床的意義
ミトコンドリア由来のAST。通常のASTと異なり、壊死を伴う肝細胞障害があると初めて血中で上昇する。
AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)は、ピリドキサールリン酸を補酵素とするアミノ基転移酵素であり、肝、骨格筋、心筋など多くの臓器組織細胞中に含まれている。
ASTには臓器特異的なアイソザイムは存在しないが、細胞内局在を異にするm-AST(ミトコンドリア分画)、s-AST(細胞上清分画)の二つのアイソザイムが存在する。
一般に、健常者では総GOT中に占めるm-GOTの比率は15~30%程度といわれている。
臓器細胞が障害を受けると通常ASTが上昇するが、これはs-ASTが逸脱してくるためであり、m-ASTは障害が肝細胞壊死を伴う状態に進行し、それが細胞内ミトコンドリアにまで及ぶと血中に出現する。したがって、ASTとm-ASTを測定することにより肝臓の細胞レベルでの病態検索が可能になる。
アルコール性肝炎においてm-AST/AST比は他の肝疾患に比べ有意に高値を示すといわれている。
【高値を示す疾患】
劇症肝炎,ウイルス性肝炎,肝癌,アルコール性肝炎,慢性肝炎,肝硬変症,閉塞性黄疸,胆汁うっ滞
関連疾患
B19.0.1:劇症肝炎 → B15-B19:ウイルス性肝炎
B19.9.2:ウイルス性肝炎 → B15-B19:ウイルス性肝炎
C22.0.1:肝癌 → C15-C26:消化器腫瘍
K70.1.1:アルコール性肝炎 → K70-K77:肝疾患
K73.9.2:慢性肝炎 → K70-K77:肝疾患
K74.6.13:肝硬変症 → K70-K77:肝疾患
K83.1.10:閉塞性黄疸 → K80-K87:胆嚢・胆管・膵の疾患
K83.1.8:胆汁うっ滞 → K80-K87:胆嚢・胆管・膵の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.