WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
05121 |
グリコアルブミン (GA)albumin, glycated3D055-0000-023-271 |
溶血不可
遠心
|
01 |
1週 冷蔵 |
酵素法 | % 12.3~16.5 |
55 D007 17 生Ⅰ |
1~2日 |
項目 コード |
検査項目 |
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05121 |
グリコアルブミン (GA)albumin, glycated3D055-0000-023-271 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
溶血不可
遠心
|
01 |
1週 冷蔵 |
酵素法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
% 12.3~16.5 |
55 D007 17 生Ⅰ |
1~2日 |
備考
検体
- 溶血検体は不適です。
参考
- チャート参照:透析管理料の対象項目です。
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/グリコアルブミン
- 実施料:55
- 診療報酬区分:D007 17
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
「ヘモグロビンA1c(HbA1c)」、「グリコアルブミン」または「1,5-アンヒドログルシトール(1,5AG)」は、同一月内に1回に限り主たるもののみ算定できます。
妊娠中の患者、1型糖尿病患者、経口血糖降下薬の投与を開始して6月以内の患者、インスリン治療を開始して6月以内の患者等については、いずれか1項目を月1回に限り別に算定できます。
参考文献
永峰康孝: 医学と薬学 51, 737, 2004.
検査項目解説
臨床的意義
過去1~2週間の血糖コントロール指標となる糖化蛋白。共存物質や低蛋白血症の影響を受けにくい。
グリコアルブミン(GA)はグルコースとアルブミンが非酵素的に結合して生成される代表的な糖化タンパクである。
アルブミンの生理的半減期が約17日であることから、血中のグリコアルブミン量は過去1~2週間の平均血糖値を反映する。グリコヘモグロビン(HbA1C)が過去1~2カ月間の平均血糖値を反映するのに対し、より短期間の血糖変動の指標としてGAは開発された。
日常臨床上しばしば認められるヘモグロビン異常症(HbA1Cの異常低値で発見されることが多い)ではHbA1Cに代わる血糖コントロール指標としてGAは有用である。
特に透析患者においては、糖尿病性腎症合併患者の血糖コントロール指標としてHbA1Cよりも意義が認められる。すなわち、GAはタンパクの糖化度を総量ではなく%で算出するため、比較的低蛋白血症の影響を受けにくい。
また、HbA1Cと比較しても、腎不全に伴う高窒素血症で生ずるカルバミル化Hb(みかけ上高値をとる)の影響をGAは受けない利点を持つ。
【高値を示す疾患】
甲状腺機能低下症,糖尿病
【低値を示す疾患】
甲状腺機能亢進症,肝硬変症,ネフローゼ症候群
関連疾患
E03.9.4:甲状腺機能低下症 → E00-E07:甲状腺疾患
E14.91:糖尿病 → E10-E14:糖尿病
E05.9.5:甲状腺機能亢進症 → E00-E07:甲状腺疾患
K74.6.13:肝硬変症 → K70-K77:肝疾患
N04.9.3:ネフローゼ症候群 → N00-N08:糸球体疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.