WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00117 |
不飽和鉄結合能 (UIBC)unsaturated iron binding capacity3I020-0000-023-271 |
遠心
|
01 |
12週 冷蔵 |
比色法 | μg/dL M 140~330 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
1~2日 |
項目 コード |
検査項目 |
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00117 |
不飽和鉄結合能 (UIBC)unsaturated iron binding capacity3I020-0000-023-271 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
12週 冷蔵 |
比色法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
μg/dL M 140~330 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
1~2日 |
備考
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/不飽和鉄結合能(UIBC)(比色法)
- 実施料:包括11
- 診療報酬区分:D007 1
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
「総鉄結合能(TIBC)」と「不飽和鉄結合能(UIBC)」を同時に実施した場合は、不飽和鉄結合能(UIBC)または総鉄結合能(TIBC)の所定点数を算定します。
チャート

参考文献
Gemba, A. et al.: Clin. Chim. Acta. 48, 85, 1973.
検査項目解説
臨床的意義
トランスフェリン等の血中鉄輸送蛋白上で鉄が結合していない部分。すなわち鉄結合予備能を表し、血清鉄との和がTIBCに相当。
鉄は生体内に3~5g存在しており、その中で血清中の鉄はトランスフェリン(Tf)と結合している。通常は血清中の約1/3のTfが鉄と結合し、残りの2/3が未結合で存在しており、鉄が不飽和のTfと結合しうる量を不飽和鉄結合能(UIBC)という。1分子のTfは2原子の三価の鉄イオンと結合するので、1mgのTfは約1.3μgの鉄を結合し得る。
血清中Tfが鉄が結合しうる鉄量を総鉄結合能(TIBC)といい、理論上はTIBC=血清鉄+UIBCの量的関係が成り立つ。
Tfは主に肝臓で合成されるので、慢性肝疾患では減少し、尿中などへの喪失でも減少する。これに伴いTIBCやUIBCも低下する。
また、UIBCは血清鉄の値に左右されるため、日内変動のほとんどないTfと異なり血清鉄の高い早朝で低くその後上昇してくるので採血時間に留意する必要がある。
【高値を示す疾患】
鉄欠乏症,肝疾患
【低値を示す疾患】
ネフローゼ症候群
関連疾患
E61.1.1:鉄欠乏症 → E50-E64:その他の栄養欠乏疾患
K70-K77:肝疾患 → K70-K77:肝疾患
N04.9.3:ネフローゼ症候群 → N00-N08:糸球体疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.