WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
02921 |
プロコラーゲンⅢペプチド (P-Ⅲ-P)procollagen-3-peptide5C130-0000-023-006 |
遠心
|
01 |
冷蔵 |
IRMA(チューブ固相法) | U/mL 0.3~0.8 |
136 D007 37 生Ⅰ |
3~5日 |
項目 コード |
検査項目 |
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02921 |
プロコラーゲンⅢペプチド (P-Ⅲ-P)procollagen-3-peptide5C130-0000-023-006 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
冷蔵 |
IRMA(チューブ固相法) |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
U/mL 0.3~0.8 |
136 D007 37 生Ⅰ |
3~5日 |
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/プロコラーゲン-Ⅲ-ペプチド(P-Ⅲ-P)
- 実施料:136
- 診療報酬区分:D007 37
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
「ATX」、「M2BPGi」、「P-Ⅲ-P」、「Ⅳ型コラーゲン」、「Ⅳ型コラーゲン・7S」または「ヒアルロン酸」を併せて実施した場合は、主たるもののみ算定できます。
参考文献
上野隆登, 他: 医学と薬学 24, 675, 1990.
検査項目解説
臨床的意義
コラーゲンが生成される際、プロコラーゲンから遊離するペプチド。肝炎から肝硬変への進展時に、肝臓の線維化を示す指標。
プロコラーゲンペプチドは、膠原線維の構成成分であるコラーゲンが生成されるときに、プロコラーゲンペプチダーゼの作用によって、細胞外でプロコラーゲンから切り離されて産生されるペプチドである。
現在12種類以上の存在が知られているコラーゲンは、体内のタンパク質の30%以上を占め、細胞外マトリックスを形成する重要なタンパク質である。このうちⅢ型プロコラーゲンペプチドは抗原性が高く、検出が容易なため、臨床応用されるようになった。
血中のP-Ⅲ-Pが増加する要因は、
1. 臓器線維症による肝組織などへの異常蓄積により血中に逸脱するもの
2. 自己免疫疾患などでコラーゲン分子に対する免疫反応によるもの
3. 遺伝的にコラーゲン代謝のプロセスに異常があるもの
などが知られている。
P-Ⅲ-Pは、肝疾患の診断、特に肝の線維化マーカーとして用いられる。急性肝炎ではALT(GPT)と並行して動くといわれ、肝細胞の炎症や壊死を反映している。慢性肝炎、肝硬変とも活動性の高い症例ほど高値をとることが多い。また、アルコール性肝疾患においては、脂肪肝ではあまり高値にはならず、線維化の程度が高い症例ほど高値になるといわれている。
【高値を示す疾患】
急性肝炎,肺線維症,慢性肝炎,原発性胆汁性肝硬変,肝硬変症,関節リウマチ
関連疾患
B17.9.3:急性肝炎 → B15-B19:ウイルス性肝炎
J84.1.13:肺線維症 → J80-J84:その他の肺疾患
K73.9.2:慢性肝炎 → K70-K77:肝疾患
K74.3.3:原発性胆汁性肝硬変 → K70-K77:肝疾患
K74.6.13:肝硬変症 → K70-K77:肝疾患
M06.9.2:関節リウマチ → M05-M14:炎症性多発性関節疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.