WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
04613 |
トロンボモジュリン (TM) 〈血漿〉thrombomodulin2B730-0000-022-052 |
遠心
|
15 ↓
02 |
4週 凍 |
CLEIA | U/mL 8.7~22.7 |
包括204 D006 28 血液 |
2~5日 |
項目 コード |
検査項目 |
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04613 |
トロンボモジュリン (TM) 〈血漿〉thrombomodulin2B730-0000-022-052 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
15 ↓
02 |
4週 凍 |
CLEIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
U/mL 8.7~22.7 |
包括204 D006 28 血液 |
2~5日 |
備考
検体
- 必ず血漿分離の上、ご提出ください。
- 検体提出(容器番号 02番)は、4mL容器をご使用ください。
- 3.2%クエン酸ナトリウム液0.2mL入り容器に血液1.8mLを正確に入れ、全量2.0mLにしてよく混和後、1,500×g、15分間遠心分離し、血漿を凍結してご提出ください(遠心力の換算表チャート、およびCLSI/NCCLSドキュメントH21-A5参照)。
診療報酬
- 保険名称:出血・凝固検査/トロンボモジュリン
- 実施料:包括204
- 診療報酬区分:D006 28
- 判断料区分:血液学的検査
膠原病の診断もしくは経過観察、またはDICもしくはそれに引き続いて起こるMOF観察のために測定した場合のみ算定できます。
チャート

容器
検査項目解説
臨床的意義
血管内皮細胞で産生され、抗凝固作用と線溶促進作用を発揮する蛋白。全身性血管障害を来す疾患で高値を示す。
トロンボモジュリン(TM)は血管内皮細胞で産生され、血液の流動性を維持するタンパク質である。575個のアミノ酸よりなり、血管内皮細胞膜を貫通して血管腔へ突出して存在している。血中に生じたトロンビンを捕縛し1対1の複合体を形成して、プロティンCを活性化するだけでなく、第Ⅴa、第Ⅷa因子を特異的に阻害することで、トロンビン産生を抑制する働きを有する。いわば凝固系を抑制する血管内皮細胞機能のマーカーである。血液の流動性を維持するうえでTMは重要な位置を占めている。
血中TMの上昇は、血管内皮細胞の障害や破壊によるTMの遊離に起因する場合と、代謝や排泄の不良によりで血中に貯留する場合とがある。前者は膠原病や糖尿病における細小血管障害やDIC、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)などの全身性血管障害を来す疾患で発来し、後者は腎不全での排泄機能障害が原因となる。
したがって、糖尿病性腎症に伴う腎症では血管障害と排泄障害により血中TMは著明な高値を示し、尿中TMは減少する。一方、DICでは増悪時にTMが増加し改善とともに低下するが、改善をみない場合には高値を持続する。
よって、血中TM高値の場合には血管内皮障害を考えるとともに、尿中TMも測定を行い尿中へ排泄されるTMの量を把握し代謝・排泄障害の有無を確認する必要がある。
日内、日差変動や性差は認められないが、駆血帯の過度の使用による採血は避けたほうがより正確な値が得られる。
【高値を示す疾患】
播種性血管内凝固,糖尿病,リウマチ熱,全身性エリテマトーデス,腎不全
関連疾患
D65.8:播種性血管内凝固 → D65-D69:凝固障害
E14.91:糖尿病 → E10-E14:糖尿病
I00-I02:リウマチ熱 → I00-I02:リウマチ熱
M32.9.3:全身性エリテマトーデス → M30-M36:全身性結合組織疾患
N19.3:腎不全 → N17-N19:腎不全
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.