WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01676 |
第Ⅶ因子活性 (F7)coagulation factor 72B380-0000-022-311 |
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
PT法 | % 63~143 |
包括223 D006 30 血液 |
2~5日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
01676 |
第Ⅶ因子活性 (F7)coagulation factor 72B380-0000-022-311 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
PT法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
% 63~143 |
包括223 D006 30 血液 |
2~5日 |
備考
検体
- 必ず血漿分離の上、ご提出ください。
- 検体提出(容器番号 02番)は、4mL容器をご使用ください。
- 3.2%クエン酸ナトリウム液0.2mL入り容器に血液1.8mLを正確に入れ、全量2.0mLにしてよく混和後、1,500×g、15分間遠心分離し、血漿を凍結してご提出ください(遠心力の換算表チャート、およびCLSI/NCCLSドキュメントH21-A5参照)。
- チャート参照:出血凝固検査において、多項目同時依頼の際の必要血漿量は、[0.40 + (0.10 x 依頼項目数)]mLが目安となります。
診療報酬
- 保険名称:出血・凝固検査/凝固因子(第Ⅱ因子、第Ⅴ因子、第Ⅶ因子、第Ⅷ因子、第Ⅸ因子、第Ⅹ因子、第ⅩⅠ因子、第ⅩⅡ因子、第ⅩⅢ因子)
- 実施料:包括223
- 診療報酬区分:D006 30
- 判断料区分:血液学的検査
チャート


容器
参考文献
安達眞二, 他: Med. Technol. 24, 629, 1996.
検査項目解説
臨床的意義
外因系の凝固過程において組織トロンボプラスチン、第Ⅹ因子を活性化する糖蛋白。ビタミンK依存性のため、ビタミンK欠乏症で低値に。
第Ⅶ因子(F.Ⅶ)は、分子量50,000の肝臓で産生される糖タンパクである。F.Ⅶは外因系凝固過程において、組織トロンボプラスチン、Ca2+とともに第Ⅹ因子の活性化に必須な因子である。また、F.Ⅶはトロンビン、第Ⅹa、第Ⅸa因子およびカリクレインなどによっても活性化を受ける。活性型第Ⅶ因子(F.Ⅶa)は、F.Ⅶに比べて40~85倍の第Ⅹ因子の活性化能を示すといわれる。F.Ⅶは血液凝固過程においても失活されず、血中では活性度がむしろ増強される。
F.ⅦはビタミンK依存性因子であるため、ビタミンKの摂取不足、吸収不全、利用障害で低値になる。F.Ⅶの先天的欠乏症は非常にまれな疾患で、常染色体劣性に遺伝し、男女両性に出現する。鼻出血、皮下深部血腫、歯肉口腔内出血、月経過多などの出血症状の他に、関節内出血も見られることがある。PT延長にもかかわらず、PTT、トロンビン時間、出血時間正常の場合、F.Ⅶ欠乏症が疑われる。
また、F.Ⅶ欠乏症と異常症は、F.Ⅶ活性の低下という点では同等であるが、抗原性の点では異なっている。すなわち、F.Ⅶに対する家兎血清を用いた中和抗体法にて抗原性が中和された場合に、異常症であると判定されるが、衛生検査所などでは通常検査されていない。
【高値を示す疾患】
静脈血栓症,妊娠
【低値を示す疾患】
播種性血管内凝固,第VII因子欠乏症,ビタミンK欠乏症,肝障害
関連疾患
I82.9.3:静脈血栓症 → I80-I89:静脈・リンパ管・リンパ節の疾患
Z33.1:妊娠 → Z30-Z39:妊娠による影響
D65.8:播種性血管内凝固 → D65-D69:凝固障害
D68.2.10:第VII因子欠乏症 → D65-D69:凝固障害
E56.1.1:ビタミンK欠乏症 → E50-E64:その他の栄養欠乏疾患
K76.9.4:肝障害 → K70-K77:肝疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.