WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01142 |
レチノール結合蛋白 (RBP)retinol binding protein5C030-0000-023-062 |
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
LA(ラテックス凝集比濁法) | mg/dL M 2.7~6.0 |
136 D015 15 免疫 |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
01142 |
レチノール結合蛋白 (RBP)retinol binding protein5C030-0000-023-062 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
LA(ラテックス凝集比濁法) |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
mg/dL M 2.7~6.0 |
136 D015 15 免疫 |
2~3日 |
診療報酬
- 保険名称:血漿蛋白免疫学的検査/レチノール結合蛋白(RBP)
- 実施料:136
- 診療報酬区分:D015 15
- 判断料区分:免疫学的検査
参考文献
三浦信樹, 他: 臨床病理 57, (3), 195, 2009.
検査項目解説
臨床的意義
血中レチノール(ビタミンA)の特異的輸送蛋白。肝胆道疾患や腎疾患の病態把握、栄養状態の把握に用いる。
レチノール結合蛋白(RBP)は血中レチノール(ビタミンA)の特異輸送タンパクであり、主に肝臓で生成される。腸管より吸収されたレチノールはいったん肝臓に貯蔵され、RBPと結合して血中に分泌されるため、血中ビタミンA濃度は肝のRBP生成能と並行する。また、RBPの生成自体は肝細胞のビタミンAレベルによる調節を受けており、ビタミンAとRBPの動きは並行する場合が多い。
ビタミンAを結合したRBPはさらにプレアルブミン(PA)と複合体を形成して標的組織に転送されるが、ビタミンAを組織内に移行させたあとにはPAから遊離し、腎糸球体の濾過および尿細管での再吸収を経て異化される。
RBPは血中の半減期が12~14時間と短くプレアルブミンなどと同様にrapid turnover proteinとしての性質を有する。このため短期間の栄養状態の変動を捉える有用な指標となり、術前の栄養状態の把握などにも用いられる。また、肝胆道疾患や腎疾患の病態把握にも用いられ、前者で血中濃度は減少し、後者で増加する。
[透析患者における検査の意義]
腎不全患者では糸球体濾過機能の低下に伴ってRBPが著明な高値を示す。血中RBP値の上昇は遊離型RBPの増加によるものであるため、ビタミンAとのモル比が変動する(正常者の血中RBP/レチノール比は約1.2である)。尿細管障害では再吸収機能障害のため、尿中にRBPが排泄されるようになる。
【高値を示す疾患】
脂質異常症,脂肪肝,腎不全
【低値を示す疾患】
甲状腺機能亢進症,ビタミンA欠乏症,閉塞性黄疸,外傷
関連疾患
E78.5.3:脂質異常症 → E70-E90:代謝疾患
K76.0.1:脂肪肝 → K70-K77:肝疾患
N19.3:腎不全 → N17-N19:腎不全
E05.9.5:甲状腺機能亢進症 → E00-E07:甲状腺疾患
E50.9.1:ビタミンA欠乏症 → E50-E64:その他の栄養欠乏疾患
K83.1.10:閉塞性黄疸 → K80-K87:胆嚢・胆管・膵の疾患
T14.9.1:外傷 → T08-T14:その他の損傷
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.