WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00055 |
血清銅 (Cu)copper3I025-0000-023-271 |
遠心
|
01 |
冷蔵 |
比色法 | μg/dL 70~132 |
包括23 D007 5 生Ⅰ |
1~2日 |
項目 コード |
検査項目 |
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00055 |
血清銅 (Cu)copper3I025-0000-023-271 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
冷蔵 |
比色法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
μg/dL 70~132 |
包括23 D007 5 生Ⅰ |
1~2日 |
備考
検体
- チャート参照:生化学検査・免疫血清学検査などにおいて、多項目同時依頼の際の必要血清量は、[0.45 + (0.05 x 依頼項目数)]mLが目安となります。
参考
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/銅(Cu)
- 実施料:包括23
- 診療報酬区分:D007 5
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
チャート

参考文献
長谷川浩子, 他: 機器・試薬 19, 814, 1996.
検査項目解説
臨床的意義
Wilson病をはじめとする銅代謝異常の診断指標。銅輸送蛋白セルロプラスミンの同時測定により診断効率が向上。
銅は生体内に広く分布する必須微量金属で、成人では体内に約80~120mg存在している。
主として金属酵素の構成成分として重要な役割を果たしており、特に鉄代謝や銅の運搬に関与するセルロプラスミンや活性酸素などの除去を行なうSOD(superoxide dismutase)などの生成に欠くことはできない。
食物として摂取される銅は小腸上部より吸収され、血液中では血清中と赤血球中にほぼ等量存在している。血清中の90~95%はセルロプラスミンと結合して安定な形で存在している。臨床的には高値側より低値側の方が問題になり、一般に低タンパク血症を伴うことが多い。
低値がみられた場合には、セルロプラスミンや尿中銅を測定しWilson病を疑って家族歴などを調べる。キレート剤投与後の尿中銅が異常に増加した場合はWilson病の可能性が強い。銅過剰症の代表的疾患であるWilson病は、常染色体劣性遺伝疾患であり、肝における銅輸送ATPase(ATP78)が欠損する疾患である。本症では胆汁への銅排泄や血中への銅分泌が阻害される。その結果、肝硬変や神経障害および眼におけるカイザー・フライシャー輪などを伴い、成人までに発症する例が多い。セルロプラスミンが低下し銅が肝組織や眼球などに蓄積する。
通常、健常人では銅は主に胆汁中に排泄され、尿中排泄は微量である。
【高値を示す疾患】
- [血中]
- 多発性骨髄腫,急性白血病,ヘモクロマトーシス,急性心筋梗塞
- [尿中]
- 原発性胆汁性肝硬変
【低値を示す疾患】
- [血中]
- ウイルソン病,ネフローゼ症候群,腎不全
関連疾患
C90.0.5:多発性骨髄腫 → C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
C95.0.1:急性白血病 → C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
E83.1.2:ヘモクロマトーシス → E70-E90:代謝疾患
I21.9.5:急性心筋梗塞 → I20-I25:虚血性心疾患
K74.3.3:原発性胆汁性肝硬変 → K70-K77:肝疾患
E83.0.1:ウイルソン病 → E70-E90:代謝疾患
N04.9.3:ネフローゼ症候群 → N00-N08:糸球体疾患
N19.3:腎不全 → N17-N19:腎不全
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.