WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
『その他の血液疾患』に関連する検査項目
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00054 |
総鉄結合能 (TIBC)total iron binding capacity3I015 赤血球ヘモグロビンの原材料である鉄の血中総運搬能。貧血の診断指標として、血清鉄・UIBCとともに測定される。 |
遠心
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01 |
12週 冷蔵 |
比色法 | μg/dL M 270~425 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
1~2日 |
01640 |
亜鉛 (Zn) 〈血清〉zinc3I030 代表的な必須微量金属。欠乏すると皮膚炎や味覚障害をきたす。中心静脈栄養・経腸栄養に伴う亜鉛欠乏症の診断に重要。 |
単独検体
遠心
|
指定容器
68 |
18日 冷蔵 |
原子吸光法 | μg/dL 80~130 |
136 D007 37 生Ⅰ |
2~3日 |
01641 |
亜鉛 (Zn) 〈尿〉zinc3I030 代表的な必須微量金属。欠乏すると皮膚炎や味覚障害をきたす。中心静脈栄養・経腸栄養に伴う亜鉛欠乏症の診断に重要。 |
単独検体
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指定容器
59 |
4週 冷蔵 |
原子吸光法 | μg/L 64~947 |
136 D007 37 生Ⅰ |
3~6日 |
01585 |
フェニトインphenytoin3L185 ヒダントイン系の代表的な抗てんかん剤。血中濃度測定で歯肉増殖などの副作用を予防。 |
遠心
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03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
EIA | μg/mL 成人・小児 10~20 |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
01586 |
カルバマゼピンcarbamazepine3L115 てんかん、躁うつ病、統合失調症の治療薬。血中半減期は個人差、薬剤間の銘柄差が大きく、併用薬剤によって代謝が遅延する。 |
遠心
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03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
EIA | μg/mL 4~12 |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
03840 |
ゾニサミドzonisamide3L210 主として肝で代謝されるベンゾイソキサゾール系抗てんかん剤。肝障害時の投与量調節や服薬コンプライアンスを知る目的で血中濃度を測定。 |
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
ラテックス凝集法 | μg/mL 10~30 |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
25415 |
ラモトリギンlamotrigine3L220 小児にも投与可能な比較的新しい抗てんかん剤。併用薬の影響を受け、腎不全で蓄積するため血中濃度測定が行われる。 |
遠心
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03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
LC-MS/MS | μg/mL 2.5~15 |
管理料[470] B001 2イ |
3~4日 |
25722 |
スチリペントールstiripentol3L235 難治性てんかんDravet症候群の発作に対し、クロバザム、バルプロ酸と併用される薬。種々の薬剤と相互作用があるためTDMを行う。 |
遠心
|
14 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
LC-MS/MS | μg/mL |
管理料[470] B001 2イ |
3~5日 |
04607 |
エスタゾラム不眠症の治療や、麻酔前投薬に用いられるベンゾジアゼピン系向精神薬。リトナビルとの併用で血中濃度が上昇。 |
遠心
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03 ↓
02 |
4週 凍 |
LC-MS/MS | ng/mL |
4~6日 |
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01167 |
ジソピラミドdisopyramide3L865 不整脈治療剤。特に腎機能障害患者での中毒予防に血中濃度を測定。 |
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
EIA | μg/mL 2~5 |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
04161 |
バンコマイシンvancomycin3M530 MRSAに有効なグリコペプチド系抗生物質。腎機能障害患者で排泄率が低下するため血中濃度測定が有用。 |
遠心
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03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
LA(ラテックス凝集比濁法) | μg/mL 10~15 |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
01786 |
テイコプラニンteicoplanin3M532 MRSAに優れた抗菌力をもつグリコペプタイド系抗生物質。腎障害例や高齢者では血中濃度測定を行い慎重に投与。 |
遠心
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03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
LA(ラテックス凝集比濁法) | μg/mL 15~30 |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
00369 |
アセトアミノフェンacetaminophen3L005 解熱・鎮痛剤の血中濃度測定。 |
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
HEIA | μg/mL 中毒域 |
185 D007 46 生Ⅰ |
2~3日 |
00368 |
メトトレキサートmethotrexate3M725 白血病、絨毛性疾患の治療に使われる葉酸代謝拮抗剤。著明な骨髄抑制と腎毒性があり血中濃度測定が重要。 |
遠心
|
03 ↓
02 |
7日 冷蔵 |
EIA | μmol/L 中毒域(大量投与時) |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
25717 |
イマチニブimatinib3M750 チロシンキナーゼを阻害する分子標的薬。慢性骨髄性白血病や一部の急性リンパ性白血病、GISTの治療に用いられる。 |
遠心
|
14 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
LC-MS/MS | ng/mL |
管理料[470] B001 2イ |
3~6日 |
25787 |
エベロリムスeverolimus3M815 心・腎臓などの臓器移植に用いられる免疫抑制剤。抗癌剤として用いられる場合もある。 |
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指定容器
07 |
7日 冷蔵 |
ECLIA | ng/mL 免疫抑制剤としてシクロスポリンと |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
25716 |
ミコフェノール酸mycophenolate mofetil3M816 臓器移植後の拒絶反応を抑制する免疫抑制剤代謝速度に個人差が大きい上、血中濃度は腎不全で上昇、併用薬によっては低下する。 |
遠心
|
14 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
LC-MS/MS | μg/mL |
管理料[470] B001 2イ |
3~4日 |
26627 |
エリスロポエチン (EPO)erythropoietin4Z275 腎臓から分泌される造血ホルモン。腎性貧血の診断や、多血症の鑑別のために測定される。 |
遠心
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01 ↓
02 |
12週 凍 |
CLEIA | mIU/mL 4.2~23.7 |
包括209 D008 41 生Ⅱ |
2~3日 |
07537 |
好中球殺菌能neutrophil bacteriocidal capacity5I990 好中球の活性酸素産生能を測定する検査。活性酸素産生能の低下は反復する細菌感染症の原因となる。 |
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10 |
常温 |
フローサイトメトリー法 | % 93~97 |
2~3日 |
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09532 |
4q12欠失/挿入解析del(4q12) : FIP1L1-PDGFRA fusion8B345 好酸球増多症候群でみられる4q12の欠失、挿入をFISH法により検出する検査である。 |
開栓厳禁
または
または
|
10
指定容器 22
|
冷蔵
冷蔵
冷蔵 |
FISH法 | 2553 D006-5 1 遺染 |
5~7日 |
|
45587 |
FGFR1 (8p12転座解析)t(8p12):FGFR18B386 PDGFRα 、PDGFRβ の再構成に伴う腫瘍の場合はイマチニブなどのチロシンキナーゼ(TK)阻害剤投与による治療効果が認められるが、FGFR1の場合は効果が期待しにくいとされている。 |
開栓厳禁
または
または
|
10
指定容器 22
|
冷蔵
冷蔵
冷蔵 |
FISH法 | 2553 D006-5 1 遺染 |
5~7日 |
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45607 |
FIP1L1-PDGFRA融合遺伝子解析del(4q12) : FIP1L1-PDGFRA fusion8B345 イマチニブ治療の適否を診断する検査。 |
開栓厳禁
または
または
|
10
指定容器 22
|
冷蔵
冷蔵
冷蔵 |
FISH法 | 3105 D006-11 遺染 |
5~7日 |
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00501 |
白血球数 (WBC)white blood cell count2A010 白血病などの血液疾患や炎症性疾患の診断・経過観察に用いられるスクリーニング検査。 |
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13 |
冷蔵凍結不可 |
フローサイトメトリー法 | /μL 3,300~9,000 |
21 D005 5 血液 |
1~2日 |
00502 |
赤血球数 (RBC)red blood cell count2A020 貧血、多血症の診断に用いられる基本的な検査。 |
|
13 |
冷蔵凍結不可 |
電気抵抗検出法 | ×104/μL M 430~570 |
21 D005 5 血液 |
1~2日 |
00503 |
ヘモグロビン (Hb)hemoglobin2A030 血液中の血色素であるヘモグロビン量を測定する検査。貧血等の血液疾患のスクリーニング検査として用いられる。 |
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13 |
冷蔵凍結不可 |
SLS-Hb法 | g/dL M 13.5~17.5 |
21 D005 5 血液 |
1~2日 |
00504 |
ヘマトクリット (Ht)hematocrit2A040 血液中に占める赤血球の全容積をパーセント表示した値。貧血のスクリーニングと分類に用いられ、貧血で低値。 |
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13 |
冷蔵凍結不可 |
赤血球パルス波高値検出法 | % M 39.7~52.4 |
21 D005 5 血液 |
1~2日 |
00554 |
血小板数 (PLT)platelet count2A050 止血機構の中心を担う血球成分。自己抗体やDICなどによる消費の亢進、骨髄疾患や肝硬変で減少をみる。 |
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13 |
冷蔵凍結不可 |
電気抵抗検出法 | ×104/μL 14.0~34.0 |
21 D005 5 血液 |
1~2日 |
00505 |
平均赤血球容積 (MCV)mean corpuscular volume2A060 貧血、多血症の診断に用いられる基本的な検査。 |
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13 |
冷蔵凍結不可 |
電気抵抗検出法 | fL 85~102 |
1~2日 |
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00506 |
平均赤血球血色素量 (MCH)mean corpuscular hemoglobin2A070 貧血、多血症の診断に用いられる基本的な検査。 |
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13 |
冷蔵凍結不可 |
電気抵抗検出法 | pg 28.0~34.0 |
1~2日 |
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00507 |
平均赤血球血色素濃度 (MCHC)mean corpuscular hemoglobin concentration2A080 貧血、多血症の診断に用いられる基本的な検査。 |
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13 |
冷蔵凍結不可 |
電気抵抗検出法 | % 30.2~35.1 |
1~2日 |
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00541 |
好酸球数eosinophil count2A090 Ⅰ型アレルギーで炎症細胞の一つとして増加する白血球。寄生虫感染でも増加することが知られている。 |
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13 |
冷蔵凍結不可 |
自動血球分析装置使用(フローサイトメトリー法)鏡検間接法 | /μL 50~590 |
17 D005 4 血液 |
2~3日 |
00553 |
骨髄像 (マルク)myelogram2A170 骨髄穿刺液の組織形態学的所見から血球の産生動向を知り、各種血液疾患、悪性腫瘍の骨転移等を診断する検査。 |
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20 |
常温 |
ライト・ギムザ染色 | 788 D005 14 血液 |
7~14日 |
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01306 |
血液塗抹標本 ALP染色leukocyte alkaline phosphatase stain2A180 末梢血の塗抹標本を染色し、NAPスコアを算出する検査。成熟好中球で陽性となりCMLで低値をとる。 |
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20 |
常温 |
朝長法 | 各27加算 D005 6注 血液 |
2~4日 |
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07422 |
顆粒球コロニー刺激因子 (G-CSF)granulocyte-colony stimulating factor5J201 顆粒球産生促進作用があり、好中球機能を高める働きをもつ糖蛋白。骨髄移植時の治療には薬剤として投与される。 |
遠心
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14 ↓ 02 |
凍 |
EIA | pg/mL 10.5~57.5 |