WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01641 |
亜鉛 (Zn) 〈尿〉zinc3I030-0000-001-274 |
単独検体
|
指定容器
59 |
4週 冷蔵 |
原子吸光法 | μg/L 64~947 |
136 D007 37 生Ⅰ |
3~6日 |
項目 コード |
検査項目 |
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01641 |
亜鉛 (Zn) 〈尿〉zinc3I030-0000-001-274 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
単独検体
|
指定容器
59 |
4週 冷蔵 |
原子吸光法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
μg/L 64~947 |
136 D007 37 生Ⅰ |
3~6日 |
備考
検体
- 必ず指定容器を使用し、専用検体としてご提出ください(同じ容器を用いる項目は同一検体でも可)。
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/亜鉛(Zn)
- 実施料:136
- 診療報酬区分:D007 37
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
検査項目解説
臨床的意義
代表的な必須微量金属。欠乏すると皮膚炎や味覚障害をきたす。中心静脈栄養・経腸栄養に伴う亜鉛欠乏症の診断に重要。
亜鉛(Zn)は代表的な必須微量金属で、70種以上の酵素(金属酵素)の構成要素として生体のさまざまな代謝系の調節に関与している。
臨床的には血清亜鉛の過剰に遭遇することは稀であり、血清亜鉛の低下を来す病態の方がはるかに多く、かつ重要である。
亜鉛欠乏により成長発育障害、性腺機能不全、皮膚病変、味覚・嗅覚異常などの障害が惹起される。欠乏症の判定は一般に血清亜鉛値が用いられる。
亜鉛欠乏症の原因には以下のものがある。
1. 吸収・排泄機構の障害によるもの
2. 摂取不足によるもの
摂取不足は低亜鉛食(菜食主義者など)のような例を除けば医原性のものが多い。特に長期静脈栄養や経腸栄養に伴う亜鉛欠乏症が重視されている。
一方、腸性肢端皮膚炎は先天性亜鉛欠乏症として知られ、腸管からの亜鉛吸収不良が原因である。2017年にはノベルジンが低亜鉛血症の適応となった。また、2018年には日本臨床栄養学会にて亜鉛欠乏症の治療指針2018が作成されている。
透析患者の血清亜鉛は低値を示すことが多く、味覚・嗅覚異常や性欲減退を訴える例でより著しい。この原因には腸管からの亜鉛吸収不良が関与すると考えられており、亜鉛補充により改善される。
【高値を示す疾患】
- [血中]
- 溶血性貧血,好酸球増加症
- [尿中]
- 糖尿病,肝硬変症,危険因子への職業的曝露
【低値を示す疾患】
- [血中]
- 鉄欠乏性貧血,再生不良性貧血,亜鉛欠乏症,潰瘍性大腸炎,ネフローゼ症候群
- [尿中]
- パーキンソン症候群,多発性筋炎
関連疾患
D55-D59:溶血性貧血 → D55-D59:溶血性貧血
D72.1:好酸球増加症 → D70-D77:その他の血液疾患
E14.91:糖尿病 → E10-E14:糖尿病
K74.6.13:肝硬変症 → K70-K77:肝疾患
Z57:危険因子への職業的曝露 → Z55-Z65:危険因子への曝露
D50.9.2:鉄欠乏性貧血 → D50-D53:栄養性・出血性貧血
D61.9.4:再生不良性貧血 → D60-D64:その他の貧血
E61.8.2:亜鉛欠乏症 → E50-E64:その他の栄養欠乏疾患
K51.9.9:潰瘍性大腸炎 → K50-K52:非感染性腸炎・非感染性大腸炎
N04.9.3:ネフローゼ症候群 → N00-N08:糸球体疾患
G20.1:パーキンソン症候群 → G20-G26:錐体外路障害・異常運動
M33.2.1:多発性筋炎 → M30-M36:全身性結合組織疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.