WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
『栄養性・出血性貧血』に関連する検査項目
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00001 |
総ビリルビン (T-BIL)bilirubins, total3J010 ヘモグロビンやポルフィリン体の分解産物。総ビリルビンとその分画は、肝疾患の診断、黄疸の鑑別に有用。 |
遠心
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01 |
1週 冷蔵 |
酵素法 | mg/dL 0.2~1.2 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
1~2日 |
00002 |
間接ビリルビン (I-BIL)bilirubin, unconjugated3J020 グルクロン酸抱合を受ける前のビリルビンで黄疸鑑別の指標。崩壊したヘモグロビンに由来し、溶血性貧血で上昇。 |
遠心
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01 |
1週 冷蔵 |
計算法 | mg/dL 0.2~1.0 |
1~2日 |
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20136 |
LD(LDH) (乳酸脱水素酵素)lactate dehydrogenase3B050 ほとんどの組織や臓器に分布する酵素。貧血、炎症、腫瘍など汎用的なスクリーニング検査として用いられる。 |
遠心
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01 |
2日 冷蔵 |
IFCC標準化対応法(UV) | U/L 124~222 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
1~2日 |
00056 |
LDHアイソザイムlactate dehydrogenase isoenzymes3B055 LDH高値の際に由来臓器を推定する検査。サブユニット欠損症では特定のアイソザイムが異常低値に。 |
遠心
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01 |
4日 冷蔵 |
アガロースゲル電気泳動法 | % |
48 D007 14 生Ⅰ |
2~3日 |
02143 |
ビタミンB6vitamin B6, fractionation3G036 アミノ酸代謝の補酵素として働く水溶性ビタミン。欠乏すると脂漏性皮膚炎をきたす。 |
遠心
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01 ↓ 65 |
冷蔵 |
HPLC | ng/mL |
5~7日 |
|
01565 |
ビタミンB12 (シアノコバラミン)vitamin B123G040 欠乏により巨赤芽球性貧血をもたらす水溶性の造血ビタミン。吸収には胃から分泌される内因子といわれる蛋白が必要。 |
遠心
|
01 ↓
02 |
12週 凍 |
CLIA | pg/mL 233~914 |
140 D007 38 生Ⅰ |
2~3日 |
01566 |
葉酸folic acid3G105 核酸、アミノ酸代謝に関わる水溶性ビタミン。欠乏すると巨赤芽球性貧血を引き起こす。 |
遠心
|
01 ↓
02 |
12週 凍 |
CLIA | ng/mL 3.6~12.9 |
150 D007 41 生Ⅰ |
2~3日 |
03990 |
ビタミンC (アスコルビン酸)vitamin C (L-ascorbic acid)3G060 強い還元作用をもつ水溶性ビタミン。欠乏で壊血病となる。 |
遠心
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※ ↓ 指定容器
58 |
4週 凍-70℃以下 |
HPLC | μg/mL 5.5~16.8 |
305 D007 60 生Ⅰ |
5~7日 |
00053 |
血清鉄 (Fe)iron3I010 貧血の病態把握を行うための基本的な検査。鉄は赤血球のヘモグロビンを構成する元素で、欠乏すると小球性貧血をきたす。 |
遠心
|
01 |
2週 冷蔵 |
比色法 | μg/dL M 50~200 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
1~2日 |
00054 |
総鉄結合能 (TIBC)total iron binding capacity3I015 赤血球ヘモグロビンの原材料である鉄の血中総運搬能。貧血の診断指標として、血清鉄・UIBCとともに測定される。 |
遠心
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01 |
12週 冷蔵 |
比色法 | μg/dL M 270~425 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
1~2日 |
01640 |
亜鉛 (Zn) 〈血清〉zinc3I030 代表的な必須微量金属。欠乏すると皮膚炎や味覚障害をきたす。中心静脈栄養・経腸栄養に伴う亜鉛欠乏症の診断に重要。 |
単独検体
遠心
|
指定容器
68 |
18日 冷蔵 |
原子吸光法 | μg/dL 80~130 |
136 D007 37 生Ⅰ |
2~3日 |
01641 |
亜鉛 (Zn) 〈尿〉zinc3I030 代表的な必須微量金属。欠乏すると皮膚炎や味覚障害をきたす。中心静脈栄養・経腸栄養に伴う亜鉛欠乏症の診断に重要。 |
単独検体
|
指定容器
59 |
4週 冷蔵 |
原子吸光法 | μg/L 64~947 |
136 D007 37 生Ⅰ |
3~6日 |
04005 |
赤血球プロトポルフィリンprotoporphyrin3J055 骨髄や肝臓に存在するポルフィリン体の一種。ポルフィリン症の鑑別、鉛中毒のスクリーニングに用いられる検査。 |
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64 |
3週 冷蔵 |
HPLC | μg/dL 全血 |
272 D007 56 生Ⅰ |
4~10日 |
01587 |
プリミドンprimidone3L190 抗けいれん作用を有するてんかんの治療薬。血中半減期には個人差が大きいため、血中濃度測定が有用。 |
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
EMIT | μg/mL 5~12 |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
01859 |
フェリチンferritin5C095 鉄の貯蔵および血清鉄濃度の維持を行う蛋白。鉄の貯蔵状態を反映し、各種血液疾患の病態把握に有用。 |
遠心
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01 |
12週 冷蔵 |
CLIA | ng/mL M 9.0~275 |
105 D007 25 生Ⅰ |
2~3日 |
00248 |
トランスフェリン (Tf)transferrin5C060 主に肝臓で産生され、鉄を運搬する血漿蛋白。鉄代謝や造血機能を反映する。 |
遠心
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01 |
1週 冷蔵 |
TIA | mg/dL 190~320 |
60 D015 7 免疫 |
1~2日 |
01834 |
抗胃壁細胞抗体 (抗パリエタル細胞抗体)anti-parietal cell antibody5G185 胃壁細胞の原形質に対する自己抗体。悪性貧血患者の血中に高率で出現する。 |
遠心
|
01 |
2週 冷蔵 |
FAT | 10 倍 未満 |
4~6日 |
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00503 |
ヘモグロビン (Hb)hemoglobin2A030 血液中の血色素であるヘモグロビン量を測定する検査。貧血等の血液疾患のスクリーニング検査として用いられる。 |
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13 |
冷蔵凍結不可 |
SLS-Hb法 | g/dL M 13.5~17.5 |
21 D005 5 血液 |
1~2日 |
00504 |
ヘマトクリット (Ht)hematocrit2A040 血液中に占める赤血球の全容積をパーセント表示した値。貧血のスクリーニングと分類に用いられ、貧血で低値。 |
|
13 |
冷蔵凍結不可 |
赤血球パルス波高値検出法 | % M 39.7~52.4 |
21 D005 5 血液 |
1~2日 |
00554 |
血小板数 (PLT)platelet count2A050 止血機構の中心を担う血球成分。自己抗体やDICなどによる消費の亢進、骨髄疾患や肝硬変で減少をみる。 |
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13 |
冷蔵凍結不可 |
電気抵抗検出法 | ×104/μL 14.0~34.0 |
21 D005 5 血液 |
1~2日 |
00540 |
網状赤血球数 (レチクロ)reticulocytes2A110 脱核した赤血球の中で最も若い細胞。骨髄の赤血球産生亢進に伴って増加し、造血能をみる検査として有用である。 |
|
13 |
冷蔵凍結不可 |
フローサイトメトリー法 | ‰ 4~19 |
12 D005 2 血液 |
1~2日 |
00530 |
赤血球像hemogram2A160 赤血球の形態異常から、血液疾患の病態を鑑別する検査。 |
または
|
13
20 |
冷蔵凍結不可
常温 |
目視法(鏡検) | 2~3日 |
||
00553 |
骨髄像 (マルク)myelogram2A170 骨髄穿刺液の組織形態学的所見から血球の産生動向を知り、各種血液疾患、悪性腫瘍の骨転移等を診断する検査。 |
|
20 |
常温 |
ライト・ギムザ染色 | 788 D005 14 血液 |
7~14日 |
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00587 |
血液塗抹標本 鉄染色iron stain2A240 血液又は骨髄塗抹標本を用いて、非ヘモグロビン鉄を染色し、鉄代謝異常の有無を形態学的に調べる検査。貧血の鑑別診断に有用。 |
|
20 |
常温 |
ベルリンブルー | 各27加算 D005 6注 血液 |
2~4日 |
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04170 |
骨髄液塗抹標本 鉄染色iron stain2A240 血液又は骨髄塗抹標本を用いて、非ヘモグロビン鉄を染色し、鉄代謝異常の有無を形態学的に調べる検査。貧血の鑑別診断に有用。 |
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20 |
常温 |
ベルリンブルー | 各40加算 D005 14注 血液 |
2~4日 |