検査項目解説 掲載内容は、2023 年 5 月 1 日時点の情報です。
慢性腎不全
項目コード | 検査項目 | 分類 | 実施料 判断科区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|
00021 |
総蛋白 (TP)栄養状態と肝・腎機能の指標。肝硬変やネフローゼによる低蛋白血症で低下し、脱水や多発性骨髄腫などで上昇。 |
生化学検査 蛋白 |
包括11 生Ⅰ |
1~2日 |
00115 |
(更新テスト)アルブミン (Alb)<改良BCP法>肝臓で合成される血中の主たる輸送体蛋白。栄養状態の悪化や肝障害の程度を反映して低下する。 |
生化学検査 蛋白 |
包括11 生Ⅰ |
1~2日 |
00746 |
NAG前立腺と腎に含まれる加水分解酵素。 尿細管障害の早期発見、腎移植後の経過観察や上部尿路感染の指標。 |
生化学検査 酵素 |
41 尿便 |
2~3日 |
00032 |
クレアチニン (CRE)筋肉内でクレアチンから産生される非蛋白性の窒素化合物。食事など外的因子の影響を受けない腎機能の優れた指標。 |
生化学検査 低分子窒素化合物 |
包括11 生Ⅰ |
1~2日 |
00036 |
尿酸 (UA)腎臓から排泄される核酸の最終代謝産物。高値の場合は、痛風や痛風腎、尿路結石症を発症する。 |
生化学検査 低分子窒素化合物 |
包括11 生Ⅰ |
1~2日 |
00035 |
尿素窒素 (UN) (BUN)血液中に含まれる尿素窒素。腎機能の指標として広く利用され、腎不全、熱傷、消化管出血や高蛋白食摂取で上昇。 |
生化学検査 低分子窒素化合物 |
包括11 生Ⅰ |
1~2日 |
00041 |
TG (中性脂肪)動脈硬化の危険因子。食後は高値になるため、採血は空腹時に行う。 |
生化学検査 脂質 |
包括11 生Ⅰ |
1~2日 |
00039 |
総コレステロール (T-Cho)原発性・続発性高コレステロール血症のスクリーニング検査。 |
生化学検査 脂質 |
包括17 生Ⅰ |
1~2日 |
00047 |
ナトリウム (Na)細胞外液中の陽イオンの主体。主要な浸透圧活性物質。 |
生化学検査 電解質・微量金属 |
包括11 生Ⅰ |
1~2日 |
00049 |
クロール (Cl)酸塩基平衡異常の診断に有用な検査。血中の代表的陰イオンでNaと共に測定し両者のバランスにより診断。 |
生化学検査 電解質・微量金属 |
包括11 生Ⅰ |
1~2日 |
00048 |
カリウム (K)異常高値の場合には心室細動から心停止を起こす。血球内に多く含まれるため溶血による見かけ上の高値に注意。 |
生化学検査 電解質・微量金属 |
包括11 生Ⅰ |
1~2日 |
00050 |
カルシウム (Ca)骨代謝だけではなく筋収縮、血液凝固にも必須な物質。PTH、ビタミンD、カルシトニン等が血中濃度を厳密にコントロール。 |
生化学検査 電解質・微量金属 |
包括11 生Ⅰ |
1~2日 |
00051 |
無機リン (P)副甲状腺ホルモンおよびビタミンDにより調節される生体内の重要な無機物。血中では大部分がH2PO42-として存在。 |
生化学検査 電解質・微量金属 |
包括17 生Ⅰ |
1~2日 |
01638 |
アルミニウム (Al)人工透析患者の透析環境管理や、アルミニウム脳症の予防に実施される検査。 |
生化学検査 電解質・微量金属 |
112 生Ⅰ |
4~5日 |
00521 |
浸透圧 〈血清〉脱水や昏睡状態で必須の体液恒常性の指標。水分摂取や尿濃縮能を反映し、尿量、発汗量により調節される。 |
生化学検査 その他 |
15 血液 |
2~3日 |
00522 |
浸透圧 〈尿〉脱水や昏睡状態で必須の体液恒常性の指標。水分摂取や尿濃縮能を反映し、尿量、発汗量により調節される。 |
生化学検査 その他 |
16 尿便 |
2~3日 |
04107 |
尿中アルブミン試験紙法で検出されない微量の尿中アルブミンを定量。腎糸球体障害、とりわけ糖尿病性腎症の早期発見に有用。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
99 尿便 |
2~3日 |
04107 |
尿中アルブミン 〈クレアチニン補正〉試験紙法で検出されない微量の尿中アルブミンを定量。腎糸球体障害、とりわけ糖尿病性腎症の早期発見に有用。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
99 尿便 |
2~3日 |
01168 |
α1マイクログロブリン (α1M) 〈血清〉肝細胞由来の低分子血漿蛋白。高値は早期より腎機能低下を、低値の場合は肝炎の重症度を反映する。尿中濃度は尿細管障害で上昇。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
132 免疫 |
1~2日 |
01169 |
α1マイクログロブリン (α1M) 〈尿〉肝細胞由来の低分子血漿蛋白。高値は早期より腎機能低下を、低値の場合は肝炎の重症度を反映する。尿中濃度は尿細管障害で上昇。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
132 免疫 |
2~3日 |
01838 |
β2マイクログロブリン 〈血清〉糸球体濾過または尿細管再吸収機能の低下により、それぞれ血中・尿中で増加する低分子血漿蛋白。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
101 免疫 |
1~2日 |
01839 |
β2マイクログロブリン 〈尿〉糸球体濾過または尿細管再吸収機能の低下により、それぞれ血中・尿中で増加する低分子血漿蛋白。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
101 免疫 |
2~3日 |
00241 |
α2マクログロブリン血中に最も多量に存在しているプロテアーゼインヒビター。ネフローゼ症候群で血中に増加。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
包括138 血液 |
2~5日 |
04821 |
尿中トランスフェリンアルブミンより荷電量が少ないため、より軽度な糸球体障害でも尿中に出現する。特に早期の糖尿病性腎症の検出に有用。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
101 尿便 |
2~3日 |
00942 |
尿中Ⅳ型コラーゲン腎糸球体基底膜に分布している細胞外マトリックスの構成成分。糖尿病性腎症で糸球体障害にともない早期から尿中に出現。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
184 尿便 |
3~9日 |
00235 |
IgG 〈血清〉最も多量に存在する免疫グロブリンで4つのサブクラスに分類。唯一胎盤通過性をもち、慢性炎症性疾患などで増加する。 |
免疫血清学検査 免疫グロブリン |
38 免疫 |
1~2日 |
00234 |
IgAIgGに次ぎ高濃度で血中に存在する免疫グロブリン。2つのサブクラスに分類され、二量体の分泌型IgAは局所免疫を担う。 |
免疫血清学検査 免疫グロブリン |
38 免疫 |
1~2日 |
00236 |
IgM免疫グロブリン中、最大の分子量をもち、感染症で最も早期に増加する抗体。 |
免疫血清学検査 免疫グロブリン |
38 免疫 |
1~2日 |
26911 |
抗好中球細胞質抗体 (PR3-ANCA,C-ANCA)Wegener肉芽腫症患者の血中にみられる自己抗体。 |
免疫血清学検査 自己免疫関連 |
259 免疫 |
2~3日 |
26908 |
抗好中球細胞質ミエロペルオキシダーゼ抗体 (MPO-ANCA,P-ANCA)急速進行性腎炎、巣状壊死性腎炎、半月体形成性腎炎など予後不良な血管炎の診断、経過観察に用いられる自己抗体。 |
免疫血清学検査 自己免疫関連 |
258 免疫 |
2~3日 |
26914 |
抗糸球体基底膜抗体 (抗GBM抗体)急速進行性腎炎(RPGN)とGoodpasture症候群の患者血清から検出される自己抗体。 |
免疫血清学検査 自己免疫関連 |
262 免疫 |
2~3日 |
03837 |
免疫複合体(C1q)流血中における抗原と抗体の複合体。自己免疫疾患において病勢を反映して産生が亢進し、高濃度となる。 |
免疫血清学検査 自己免疫関連 |
包括153 免疫 |
2~4日 |
00601 |
尿中一般物質定性半定量検査 蛋白定性尿中の蛋白量を測定し、腎疾患の早期発見や治療効果をみる検査。 |
一般臨床検査 尿検査 |
1~2日 |
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00605 |
尿中一般物質定性半定量検査 糖定性糖尿病をはじめとする高血糖を起こす病態や、腎機能障害により尿中に増加するグルコースを定量する検査。 |
一般臨床検査 尿検査 |
1~2日 |
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00638 |
尿中一般物質定性半定量検査 潜血反応尿中への血液混入を判定する検査。尿路系の炎症、結石、腫瘍や糸球体腎炎で陽性に。 |
一般臨床検査 尿検査 |
1~2日 |
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00637 |
尿中一般物質定性半定量検査 pH通常はほぼ中性~弱酸性。代謝性・呼吸性アシドーシスで酸性、アルカローシスや細菌の繁殖でアルカリ性に。 |
一般臨床検査 尿検査 |
1~2日 |
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00639 |
比重[尿検査]尿の比重から、濃縮能や希釈能を推定し、腎機能を診断する検査。 |
一般臨床検査 尿検査 |
1~2日 |
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00602 |
蛋白定量[尿検査]尿中の蛋白量を測定し、腎疾患の早期発見や治療効果をみる検査。 |
一般臨床検査 尿検査 |
7 尿便 |
1~2日 |
00606 |
糖定量[尿検査]糖尿病をはじめとする高血糖を起こす病態や、腎機能障害により尿中に増加するグルコースを定量する検査。 |
一般臨床検査 尿検査 |
9 尿便 |
1~2日 |
00612 |
沈渣[尿検査]尿中の細胞や結晶成分を分析して泌尿器系疾患を診断する基本的な検査。病態解析に多大な情報を安価にて提供。 |
一般臨床検査 尿検査 |
1~2日 |