WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
『播種性血管内凝固』に関連する検査項目
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
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00227 |
血清補体価 (CH50)50% hemolytic complement activity5B010 感作赤血球を50%溶血させる補体の量。C1~C9からなる補体の総活性を反映。補体の産生低下、消費亢進で低値に。 |
単独検体
遠心
|
01 ↓ 02 |
凍-20℃以下 |
Mayer変法 | CH50/mL 30~46 |
38 D015 4 免疫 |
2~3日 |
00249 |
C3 (β1C/β1Aグロブリン)complement C35B023 補体の代表的な2成分。C3は古典経路と第2経路の活性化、C4は古典経路の活性化で低下する。 |
遠心
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01 |
1週 冷蔵 |
TIA | mg/dL 65~135 |
70 D015 8 免疫 |
1~2日 |
00250 |
C4 (β1Eグロブリン)complement C45B024 補体の代表的な2成分。C3は古典経路と第2経路の活性化、C4は古典経路の活性化で低下する。 |
遠心
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01 |
1週 冷蔵 |
TIA | mg/dL 13~35 |
70 D015 8 免疫 |
1~2日 |
00554 |
血小板数 (PLT)platelet count2A050 止血機構の中心を担う血球成分。自己抗体やDICなどによる消費の亢進、骨髄疾患や肝硬変で減少をみる。 |
|
13 |
冷蔵凍結不可 |
電気抵抗検出法 | ×104/μL 14.0~34.0 |
21 D005 5 血液 |
1~2日 |
07934 |
プロトロンビン時間 (PT)prothrombin time2B030 外因系の凝固活性を総合的に判定するスクリーニング検査。肝不全、凝固因子欠乏症で遅延し、血栓性静脈炎で短縮する。 |
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
透過光 | % 70~100 |
18 D006 2 血液 |
2~3日 |
00556 |
活性化部分トロンボプラスチン時間 (APTT)activated partial thromboplastin time2B020 内因性凝固活性の指標。PTとともに出血性素因の疑われる患者でスクリーニングに用いられる。血友病で延長する。 |
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
透過光 | 秒 25.0~36.0 |
29 D006 7 血液 |
2~3日 |
00559 |
フィブリノーゲン (FIB)fibrinogen2B100 血栓を形成するフィブリンの前駆体。炎症で増加し、高度な肝機能障害、DIC等では減少する。 |
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
トロンビン法 | mg/dL 155~415 |
23 D006 4 血液 |
2~3日 |
00560 |
血中FDPfibrin and fibrinogen degradation products2B120 線溶亢進状態の把握に用いられる検査。特にDIC、血栓溶解療法のモニタリングに有用。 |
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
LPIA | μg/mL 5.0 未満 |
80 D006 11 血液 |
2~3日 |
03982 |
D-ダイマーD-D dimer2B140 FDPとの併用で、一次・二次線溶亢進の鑑別に用いる検査。線維素溶解療法時のモニターとしても有用。 |
遠心
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15 ↓ 02 |
凍 |
LPIA | μg/mL 1.00 未満 |
包括130 D006 17 血液 |
2~3日 |
00573 |
プラスミノーゲン活性 (PLG)plasminogen2B260 線維素を溶解するプラスミンの前駆物質。肝臓で合成され、重症の肝疾患、DIC等で低値を示す。 |
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
合成基質法 | % 71~128 |
100 D006 13 血液 |
2~3日 |
06857 |
トータルPAI-1 (t-PAI-1)plasminogen activator inhibitor 12B310 プラスミノーゲンアクチベーターと結合して線溶系を抑制する糖蛋白。血管内皮を傷害する血栓症、DICで上昇。 |
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
ラテックス凝集法 | ng/mL 50 以下 |
包括240 D006 33 血液 |
2~5日 |
00572 |
アンチトロンビン活性 (AT)antithrombin2B200 凝固亢進状態を把握する有用な検査。DICで著しく減少する。 |
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
合成基質法 | % 81~123 |
70 D006 10 血液 |
2~3日 |
03983 |
トロンビン・アンチトロンビン複合体 (TAT)thrombin-antithrombin complex2B210 トロンビンとアンチトロンビンが1:1の割合で結合した複合体。間接的にトロンビンの増減を知ることができる。 |
遠心
|
15 ↓ 02 |
凍 |
CLEIA | ng/mL 3.0 未満 |
包括176 D006 25 血液 |
2~3日 |
00574 |
アンチプラスミン活性 (α2PI)(α2プラスミンインヒビター)antiplasmin2B270 線溶系活性度の指標。プラスミンと血中で特異的に結合し、線溶系を抑制する蛋白。 |
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
合成基質法 | % 85~118 |
包括128 D006 15 血液 |
2~3日 |
03642 |
α2プラスミンインヒビター・プラスミン複合体 (PIC)alpha2 plasmin inhibitor, plasmin complex2B280 測定の難しい血中プラスミンの動きを直接的に反映する指標。血栓溶解療法のモニタリングやDICの診断に有用。 |
遠心
|
15 ↓ 02 |
凍 |
LPIA | μg/mL 0.8 未満 |
包括154 D006 22 血液 |
2~3日 |
00075 |
可溶性フィブリンモノマー (SF)soluble fibrin monomer complex2B110 可溶性フィブリンモノマー複合体は凝固状態おいて早い段階から生成されることから早期の凝固亢進の指標となる。 |
遠心
|
15 ↓ 02 |
凍 |
ラテックス凝集法 | μg/mL 5 未満 |
93 D006 12 血液 |
2~5日 |
01324 |
β-トロンボグロブリン (β-TG)beta-thromboglobulin2B600 血小板活性化の指標。血栓性疾患や血栓症準備状況を反映して増加する蛋白質。 |
冷遠
|
19 ↓
02 |
4週 凍 |
EIA | ng/mL 60 以下 |
包括176 D006 25 血液 |
3~9日 |
01348 |
血小板第4因子 (PF-4)platelet factor 42B620 血小板活性化の指標。血栓症の推定や、抗血小板剤のモニタリングに有用な蛋白質。 |
冷遠
|
19 ↓
02 |
4週 凍 |
EIA | ng/mL 20 以下 |
包括178 D006 26 血液 |
3~9日 |
04613 |
トロンボモジュリン (TM) 〈血清〉thrombomodulin2B730 血管内皮細胞で産生され、抗凝固作用と線溶促進作用を発揮する蛋白。全身性血管障害を来す疾患で高値を示す。 |
遠心
|
01 ↓
02 |
4週 凍 |
CLEIA | U/mL 12.1~24.9 |
包括204 D006 28 血液 |
2~5日 |
04613 |
トロンボモジュリン (TM) 〈血漿〉thrombomodulin2B730 血管内皮細胞で産生され、抗凝固作用と線溶促進作用を発揮する蛋白。全身性血管障害を来す疾患で高値を示す。 |
遠心
|
15 ↓
02 |
4週 凍 |
CLEIA | U/mL 8.7~22.7 |
包括204 D006 28 血液 |
2~5日 |
01131 |
フォン・ウィルブランド因子定量 (第Ⅷ因子様抗原)coagulation factor 8-related antigen2B450 止血機構および凝固亢進調節にかかわる高分子蛋白の定量測定。von Willebrand病では減少する。 |
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
LA(ラテックス凝集比濁法) | % 50~150 |
包括147 D006 21 血液 |
2~5日 |
01656 |
第Ⅴ因子活性 (F5)coagulation factor 52B370 内因系と外因系凝固反応にかかわる凝固因子で、プロトロンビンをCaの存在下で活性化する蛋白。DIC、重症肝疾患で低値となる。 |
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
PT法 | % 70~152 |
包括223 D006 30 血液 |
2~5日 |
01676 |
第Ⅶ因子活性 (F7)coagulation factor 72B380 外因系の凝固過程において組織トロンボプラスチン、第Ⅹ因子を活性化する糖蛋白。ビタミンK依存性のため、ビタミンK欠乏症で低値に。 |
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
PT法 | % 63~143 |
包括223 D006 30 血液 |
2~5日 |
00597 |
第Ⅷ因子活性 (F8)coagulation factor 82B390 vWFと結合して存在する内因系凝固蛋白。先天的欠乏で血友病Aを発来。 |
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
APTT法 | % 62~145 |
包括223 D006 30 血液 |
2~5日 |
00598 |
第Ⅸ因子活性 (F9)coagulation factor 92B400 内因系の凝固機序に関与するビタミンK依存の凝固因子。代表的な欠乏症として血友病Bが知られている。 |
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
APTT法 | % 74~149 |
包括223 D006 30 血液 |
2~5日 |
01678 |
第ⅩⅠ因子活性 (F11)coagulation factor 112B420 内因性凝固の初期段階に関与する因子。第XI因子欠乏症および保因者の診断や、DIC、肝硬変等で出血傾向の指標となる。 |
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
APTT法 | % 73~136 |
包括223 D006 30 血液 |
2~5日 |
01679 |
第ⅩⅡ因子活性 (F12)coagulation factor 122B430 凝固系機序の最も初期の段階に関連する凝固因子。PT正常、APTT異常で出血傾向がない場合、第ⅩⅡ因子欠乏を疑う。 |
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
APTT法 | % 46~156 |
包括223 D006 30 血液 |
2~5日 |
01680 |
第ⅩⅢ因子定量 (F13)coagulation factor 132B440 凝固系機序の最終段階で働く因子。フィブリン安定化因子とも呼ばれ、出血性素因のスクリーニング検査として用いられる。 |
遠心
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15 ↓ 02 |
凍 |
LA(ラテックス凝集比濁法) | % 70 以上 |
包括223 D006 30 血液 |
2~5日 |